デンマークの赤い肉税
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先週は豪州フィリップアイランドに
ペンギンを観に行ってきました(半分以上ウソ)。
でもペンギンを観たのは本当
(ややこしい)
メルボルンからクルマで
2時間ぐらいのところにある
フィリップアイランド
(江ノ島みたいに橋でつながっている)は
リトルペンギンなどと呼ばれる
小さなペンギンの生息地です。
そこに「ネイチャーパーク」なる施設を建てて
ペンギンの観察をさせています。
リトルペンギンはこのあたりにしかいない種だそうで
日の出ごろ海に入り
日没直後に陸に上がり
用意された巣箱にえっちらおっちら帰ってきます。
捕食されないためだそうです。
その様子を観察させるのが
このネイチャーパークのウリなのです。
暗くなってからなので
海から上がってきた集団は
よく見えません
白いお腹がときどきちらちらと見えるぐらい。
でもボードウォークからは
一所懸命歩いている様子が見られます。
観ていてふと気がつくと
その後ろにワラビーがいたりします。
ここはたしかに日本じゃないと
思った次第です。
僕が子どもの時
生で観たいと思った動物
なんだったんだろうと思い返すと
ペンギンは確実にそのひとつ。
絶対ムリだろうけれど
もうひとつはデカい熊です。
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フォトエージェンシーの
アマナで
フォトエディターを務める
河内タカさんが本を出しました。
僕は原宿を歩いていて
友人から紹介してもらったのが
出合いです。
写真への造詣が深いうえに
文章が上手で
写真の歴史や
名写真家について触れたエッセイの数かず
楽しく読めます。
僕は紙焼き写真で育った世代なので
写真のことを
読むのが楽しくしようがありません。
自分でもこのあいだ
ライカを持ち出して
モノクロで撮影して
銀座の富士フィルム系
プロラボサービスで
焼いてもらいました。
ここを選んだのは
現像液がいいと昔聞いたからです。
プロに言わせると
写真は現像液が命らしい。
ところが……
期待に反して
露出がめためただったのに驚きました。
そうなると
そのあとずっと
なんで失敗したんだろうと考えます。
それで劇的によくなるわけではないのですが
それでも続けて撮れば
改善していくのでしょうか。
課題です。
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メルセデスの新型
Sクラスカブリオレに
ニースで乗りました。
4463ccV8のS550カブリオレと
5461ccV8にフルタイム4WDの
メルセデスAMGのS63 4MATICカブリオレ。
トルクがたっぷりあって
乗り心地がよくて
室内は贅沢で
ようするに感心するしかない出来でした。
試乗の日は好天で
すばらしいドライブが出来ました。
ニースの市街地や高速は
混んでいるのですが
山道はガラガラ。
こんな大きなボディのクルマで、と思うのですが
メルセデスの常として
どんなカーブでもさらりとこなしてしまう
実力ぶりでした。
指折りのリゾート
キャップフェラのグランドテルには
1971年発表の220SEカブリオレも置かれていました。
メルセデスのイベントには
こんなふうに昔のクルマが持ち出されることが多いようです。
自慢できるヘリティッジがあるのは強みです。
最近は欧州でも若い世代は
メーカーの昔のモデルとか
ぜんぜん知らないようで
なんとかおぼえてもらいたいという思いもあるとか。
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ドンペリニヨン・ロゼ・ビンテージ2004の
レセプションが
このあいだリッツカールトン東京で開かれました。
ピノノワール主体で
シャルドネをブレンドしています。
なのでふつうのロゼと違い
はっとするようなビビッドな「赤」が大きな特徴です。
味わいはすっきりして
ドライです。
甘さが抑えめで飲み飽きないかんじです。
このときは
リッツの宴会担当料理長による
コースが出たのですが
じつにおいしい!
すばらしい料理の数かず。
一緒のテーブルの
口の肥えた編集者の面々も
同じ感想で笑顔でした。
上はメインの鴨のミンチ肉を
団子状に軽く揚げたもの。
暗いのがタマにキズですが
控えめな味付けが上手で
かつ鴨のしっかりした味を
適度な油が包んでいています。
軽く酸味のあるソースもよく合っていました。
このときはダンスエンターテイメント集団
バーンザフロアのショーが余興で。
官能性というのが
共通したテーマだとか。
選曲がおもしろくて
最後は「ボールルームブリッツ」
英国のハードポップバンド
スウィートが73年にヒットさせた曲でした。
僕は中学生のとき
ひとりで(そおっと)盛り上がっていました。
同じテーブルの誰も知らなかっただろうなあ。
ワインの味はすばらしく
ショーもよく構成されていて
みんな拍手していました。
そこにあって
ここだけは
オジサンにウケました。
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この1週間のご飯の報告です。
でもまず最初に
熊本・大分の大きな地震に
心を痛めていることを書かないではいられません。
おにぎりをもらうのに
1時間並んだとかの報道に接すると
どう心を寄せていいか悩みます。
まずはオランダ・スキポール空港ゆきの
KLM航空のランチです。
日本食です。
鴨の胸肉
エビのマリネ
ホタテ貝柱のフライといった内容です。
ご飯よりも
マンゴーとパッションフルーツの
ムースケーキが美味でした。
こちら到着前の軽食の
チキンカレー。
日本だと夕食の時間です。
うーん
これは全然ダメですね。
チキンは見えませんが
じつは妙に大きくて
しかも煮込んでないから
味も妙なかんじです。
安ーいカレー屋でこういうカレーライスあります。
二度と行かないようなところ。
アムステルダムからニースへの
KLM便の軽食です。
チキンを使ったシェフサラダ。
それより容器が
いまもマルセル・ワンダースのデザイン。
このあとのミラノデザインウィークへの
プレリュードとしてはいいかんじです。
味は別にいいかんじではありませんでした。
ニースの真ん中にある
「ボスコロ・エクセドラ・ニース」の
メインダイニングでのパスタを夕食に。
ここは
パスタ系が3つメニューに並んでいるのですが
「よくわからないメニュー名なので
カルボナーラをスパゲティで作って」と頼んだら
出来ませんとの返事でした(驚)
しようがないから頼んだマケロニ。
パスタがひどい味。
そもそもマジメなレストランなら三色マケロニ
使いません。
このホテルは
「オートグラフコレクション」に加盟しています。
基本インディペンデントですが
マリオットから予約可能なので
アメリカ人観光客が多いのでしょうか。
だから?と訊かれても困りますが。
上は朝食のパンです。
この日はメルセデスSクラスカブリオレの試乗会
ランチはフランス人が憧れという
シャトー・サント・ロズリンです。
これはアルペスト(ジェノベーゼ)のスパゲティ。
イタリア人が多いニースだけあって
出来はしっかりしていると思いました。
ここはワイナリーでもありますが
本来レストランではありません。
メルセデスがこのイベントのために
借り切っているのでした。
こちら
「グランドテル・キャップフェラ」での夕食
仔牛とアーティチョークです。
美味です。
ふたつの素材がよく合っているし
仔牛は質も高いし
マルサラ酒かな?あっさりしたソースが
肉の味を上手にひきたてています。
デザートも美味でした。
下は同じホテルの朝食です。
これはフツウ。
でもチーズはほかより美味です。
この日はメルセデスSLCでニースの
山中を走りました。
そしてティーブレークのため
小さな村の
「ルガール1895」なるビストロへ。
夕ご飯もおいしそうでした。
それからニースに戻って
海に突き出した
ユニークなレストラン「ル・プロンジョワ」でランチです。
牛肉のグリルにポテト
単純な料理ですが
肉の質がよく
意外なほどおいしかったです。
この日の夜は
一人でインド料理店「ル・デリ・ベリ」へ。
レストランが並ぶサレヤ通りの一本裏の店です。
ラムコルマ
レストランは暗くて雰囲気ばつぐんですが
料理はスパイスがかなり控えめ
ちょっとがっかりでした。
でもチャーイがポットで出てきたので
嬉しくなりました。
翌日の朝食は「ルメリディアンニース」で。
やっぱりチーズを食べました。
そしてアリタリアでローマへ。
南仏系のラザーニャのようなものです。
はっきりいってマズい。
ローマ経由ミラノに入り
運河沿いのレストラン「ピンチ」で食べた
タルタルは
ややウスターソースがきつかったものの
いいかんじ。
PR会社のK社長と
ロウソクだけの明かりで運河を見ながらの食事。
なんだかホッとしました。
ほぼ運河沿いの
アルトオテル・ナビリでの朝食です。
この日からミラノ・デザインウィークのはじまりです。
ランチはやはりK社長と
トルトーナにある
「Boccino」でトマトソースのスパゲティ。
けっこうな量です。
茹で方は上手です。
ミラノ二日目の夕食は
シーフードで評判の高い
「Al Grissino」
(Via Gian Battista Tiepolo, 54)
伊勢エビのトマトソースがけ。
ソースはいろいろ選べるようです。
一見中国料理みたいです。
エビそのものが美味で
かつトマトも甘さと酸味のバランスがよく
印象に残る主菜でした。
ミラノデザインウィーク2日めのランチ
ドゥオモそばの
「Caputo」で
生麺のタリオリーニ・アルペスト
なかなかのもんです。
カマンベール?が添えられていて
これがパンとよく合います。
夜は肉料理で有名な
「Casa Lucia」で
ステックフィオレンティーナ
いわゆるTボーンです。
サーロインもテンダーロインも
ともに風味があって美味でした。
サーロインもおいしいというのは
なかなかないことです。
ミラノ最終日のホテルの朝食
イタリアのホテルは
泊まったことあるひとはご存知のように
ケーキが充実しています。
リンゴのケーキですが
シンプルながら酸味と甘みが
上手に調和していてなかなか!
このあとマルペンサ空港へ移動です。
アリタリア航空のラウンジでサンドイッチ。
これがサイアクのマズさ(苦笑)
熊本の大地震で被害に遭った方々のことを
考えたら
バチがあたりそうですが
食べられませんでした。
サンドイッチのかたちをした無機的な食べ物。
機内食もひどくて
このパスタも歯ざわりが悪く
味もよくない
全部食べられません。
セコンドは
「仔牛とコロンナータ産ラードのレタス包み」
これは風味があってなかなか。
しかしすごいカロリーでしょう。
それと塩味がきつく
(機内でそう感じるのだからかなりですね)
食べきる勇気はありませんでした。
アリタリア航空は
いつでも好きなときにサーブするという
方針に切り替えていましたが
料理のクオリティは
急坂を転げ落ちるように低下しているようです。
フェラーリの社長だった
ルカ・ディ・モンテツェーモロ氏が現在社長ですが
彼の時代になって
より悪くなっているのでは……。
おかげで機内にいるあいだに
体重減りましたが。苦笑
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ミラノデザインウィークでは
今年もトルトーナ地区で
レクサスがりっぱな
インスタレーションを展開しています。
全体をかたちづくったのは
オランダの二人組で
人気の高い
フォルマファンタズマ。
意外な素材を使って
モノを作ることを得意とすると評判のため
今回もやはり楽しませてくれました。
上は糸を染めてクルマのかたちを見せる
インスタレーションです。
糸はトヨタのルーツである豊田紡織をイメージし
同時にフレームが上下して
なにもなかったところから
クルマが姿を現すのは
トヨタ(というかレクサスなのですが)の
オートメーション工場のイメージだそうです。
工場から採ったという音も流れます。
こちらは鳥居っぽいイメージ
フォルマファンタズマの二人が
日本でその造型に感心して、ということだそうです。
「“Anticipation”(予見)をテーマに、
LEXUSがデザインを通じて
予期せぬ驚きと感動の体験を提供する」というふれこみの
今回のインスタレーション。
時間かけてじっくり観ると
レクサスデザインアワードといい
楽しめる内容です。
内容の深さは今回のミラノデザインウィークの
インスタレーション中でピカイチだと思いました。
会期は4月17日まで。
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ジャガーの試乗会で
賢島へ行きました。
名古屋駅でクルマをピックアップして
60キロほどのドライブ。
賢島のあたり
10年ぶりぐらいですが
変わっていないなあと思いました。
宿泊先の
賢島プライムリゾートも
まったく以前のまま。
手を入れられて
よく維持されていますが
新しさはありません。
アッシュドールというのが
フランス料理を出すシグネチャーレストランですが
かつてここでは
水の料理という
新しいフランス料理を作った
故ベルナール・ロワゾーの薫陶を受けた
山口浩シェフ(神戸北野ホテル支配人)が監修した
朝食が売りでした。
それをどうもいまも提供している模様。
少し変わっているようですが
レストランの入り口で説明を受けたところ
基本は似ているかんじです。
10年以上も前だったから
ちょっとびっくりしました。
まあ変えるのって難しいですね。
時間の止まっているような賢島で
自分だけが歳とったような気分になりました。
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ニースにいました。
いまは移動していますが。
初日は好天に恵まれましたが
次の日は雨。
上はニースの海上レストラン。
晴れていたら
気持ちよさそう。
春の雨もいいものですが。
暖かくて。
そこで食べたタルトタタン(アップルパイ)は
驚くほど美味でした。
美しい景色のレストランは
おいしいものを出すと
いわゆる”オーバークオリティ”
過剰投資になるとは業界の言説です。
でもここは違います。
ここのタルトタタンは
甘酸っぱいリンゴを使い
繊維がしっかり残っている
切り方も煮方も絶妙。
いわゆるアメリカ式のアップルパイとは
まったく違うコンセプトです。
日本だとケーキみたいになったり
従来のコンセプトに引き寄せて作りますが
こういうふうに
違う料理なのだという考え方こそ
大事なんですねー。
山の上から見たニース。
海が本当に青いんです。
何度来ても
変わっていないかんじです。
その”かんじ”というのが
観光地には大事なんでしょう。
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ミラノは運河沿いのホテルです。
これが大正解
なんと到着した日曜日は
大きな花の市が出ていました。
運河に沿って
見渡すかぎり店が並んでいます。
圧巻。
ふだんは青山の国連大学のマーケットだって
行かない僕ですが
なんだか楽しくて
うろうろしてしまいました
(ほかにやることなかったし)。
多肉植物もけっこう人気です。
でもこれを大きく育てるのは
なみたいていの苦労じゃないだろうなあと
じっくり見ながら考えていました。
花もいいけれど
気になるのは
やはり食べ物。
カンノーロ
人気でした。
サルーミ屋もあって
豚やイノシシはおなじみですが
手前はロバのサルーミ。
かわいい子ロバのイラストが
ついています。
つぶらな瞳を見ながら
おいしいなあと食べるのでしょうか。
肉食のメンタリティです。
これはふだんは足を運べない
建物の中庭。
いったいいつの建物でしょうか。
「ミラノに行ったら
中庭を見るべきだ」
ちょうど今月のアリタリアの機内誌で
シャープな家具など手がけてきた
ジュリオ・カッペリーニが語っているのを
読んだところでした。
本日月曜日からデザインウィークのスタートです。
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友人の、と書いては
ご本人に悪いかもしれないが
トラベルジャーナリストの
寺田直子さんが
新刊「フランスの美しい村を歩く」を出しました。
フランスの最も美しい村協会に加盟している
153村のうち
今回は30村の訪問記。
「自分でシュコダを借りて回って
大変だったわ」とは寺田さん。
あちらはアイコンタクトで運転するからね、と僕。
どっちが道を譲るかとか
どちらへ行きたいかは
ウィンカーで判断するのではなく
ウィンドシールドごしに観る相手の眼。
ラテンではそうなのです。
それはともかく
30村の中には
ピーター・メールの
「プロバンスの12カ月」の舞台になった
ミネルブも含まれています。
この滞在記も傑作です。
今度ゆっくり
食事をしながら
最も美しい村の滞在記を
聞かせてもらいたいと思っています。
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虎ノ門のフランス料理店「ピルエット」から
オリジナルのリンゴジュースをもらいました。
「ワインのように、
料理と共に味わうためのフレッシュジュース」というのが
お店のふれこみで
酸味をあえて活かしたものとなっています。
(すっきりしています)
以前から
レストランでは
ワインを作るブドウの
発酵させていないノンアルコールジュースを
出しているところがありましたが
ここにきて
ジュースへの凝り方も深度が深くなっています。
「日本ではなぜ
レストランではワイン(とかアルコール)と
強迫観念みたいにとらえているんだろう」と
以前フランス人の料理人に
言われたことがあります。
あちらでは
飲むときは飲みますが
レストランにいったら
お約束のように頼む習慣はありません。
今回のリンゴジュースは
堅苦しい思いをせずに
料理を楽しませてくれるという点でも
大いに評価してあげたいと思います。
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