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2016年2月 8日 (月)

リーボビッツは語る

P1590296

ちょっと旧聞に属するけれど
昨2015年暮れに
ロンドンで開かれた2016年
ピレリカレンダーの発表会。

もう雑誌などに
記事を書いてしまいましたが
インタビューの起こしなどを
いま読み返すとおもしろいんです。

そこでここで
紹介しておこうかなと。
まずは写真家のアニー・リーボビッツの
記者会見での喋りです。

このカレンダーにはパワーがあります。
12人から13人の女性で構成しています。
これは私たちにいかに多様性があるかを示す
コレクションでもあります。
人として女性としてね。

私は結果に対してとても嬉しいです。
カレンダーとして入れたのは不思議な気もしますね。
すごい人選なんですよ。
それをやったわけです。
本をみているみたいだと思いますよ。
解説もそれぞれの人についていますしね。

私たちは一緒に成し遂げました。
それを私は誇りに思っています。
とてもとても誇りに思っています。
ピレリがこんなに大きな前進をしたことについて。
これは大きなステップです。
私は2000年のカレンダーと
同じことをやるつもりはありませんでした。
もちろんすごくいい経験(エクササイズ)でしたが。
別のものを生み出すこと。
それを恐れていません。

2000年を撮りあげたことで
今回が実現したんだと思っています。
私はこのフィルムで見てもらった誰よりも、
誇りを感じています。
とてもいいことだと思います。
外に出ていくのは。
それこそ私がどう思っているかの
質問に対する答えだと思います。

ピレリカレンダーは少ししか刷らないので
コレクターアイテムなのですが、
でもとてもすばらしいんです。

セリーナ(ウィリアムズ)の写真は
いってみればボディスタディです。
すばらしい肉体を持っています。
彼女の写真はかつて
VOGUEのカバーのために撮りました。
おぼえているかしら。
私はセリーナのボディスタディをやりたかった。

アナ・ウィンターとマイアミで会った時、
彼女は言ったんです。
セリーナをカバーに使いたいと。
すごいことです。
そこで一所懸命、
どんな写真がいいか頭をしぼりました。

セリーナにとっても、
いいタイミングだったようです。
当時彼女は落ち込んでいて、
気分がほぐれるのに効果があったようです。

ピレリからこの話が来たとき、
私はその写真を思い出しました。
床に写真を並べて、
その背中から撮った写真を見ました。
私がカレンダーのためにやりたいと思ったのは、
まさにそれだったんです。

きれいに着飾らせるのはつまらない。
彼女はダンスがとてもうまいし。
どうしてそんなにうまいの?と訊いたら、
「アニー、私は毎日踊ってるよ」と
セリーナは言うんです。

このカレンダーが世界に
どれだけ出ていくかわかりません。
(エイミー)シューマーともセッションも
おもしろかったです。
彼女は(着衣で撮るという)メモを見ていなくて、
コーヒーを飲んでいたので、
そのまま撮ろうと笑。
それはいいと思ったんです。
なんだかいいかげんなんですけれどね。
それでいいんですよ。
それでいいんです。

大事なことは、包み隠ししないこと。
それぞれの人のプレゼンテーションこそ大事なんです。
女性は美しいんですよ。
ピレリが私のところに来ました。
彼は今年はシフトしたいというんです。
違うことをやりたいと。
そこでまっすぐ彼らの顔を見て言いました。
ずっとピレリカレンダーは男のためのものでした。
それをがらりと変えたいというなら、
私の提案は、
女性のパフォーマンスアーティスト、
女性のコメディアン、
それらで離陸しようと。

キャスリン・ケネディと
メロディ・ホブスンが、
自分たちはやりたい、と答えを返してくれました。
女性のなかでも、
私が尊敬していたり、
好きだったりするひとがいいと。
シンプルで強いセットをスタジオに組んで
それでいいと思いました。

女性たちが理解を示して
スタジオに来てくれました。
そして私は自分が大きな責任を負っていると感じました。
このカレンダーで特徴的なのは
パラグラフが、
それも長いものが、
ついていることですね。
彼女たちが何をやってきたかを解説しています。

(ピレリが編集したメイキングの)動画を見ていて
すごいなあと思いました。
カレンダーよりよく出来ていますよ。
彼女たちが考えていることが
たちどころに分かるように作ってある。

エイミーについておぼえているのは、
最初アイディアがあったんです。
最初に広報担当者に話さないで、
エイミーが来たときに、
「じつは考えがあるんだけど」と切り出しました。

彼女はわかってくれました。
完璧にわかってくれたんです。
コンセプトがあって、
それにあてはめたいと思っていることを
理解してくれたんです。
たんなるポートレートでなく、
彼女は自分の役割を演じてくれました。

最初は心配もありました。
きっと自意識過剰になったりするんじゃないかと。
「からかってんの? 
私は自分のからだ、
好きじゃないんだけど!」って笑。

デジタル処理については、
目的が対象をありままに
見せるということだったので、
多少のクリーンアップはしましたが、
基本はそのままです。

ピレリはつねに写真家に全権を渡してきました。私
のところに話が来たとき、
すでにここ数年、
ピレリがシフトしたがっているというのを
聞いていました。
転換というより
変革だと思います。
時代にぴったり合っています。

私は1989年に
女性をテーマにした本を作りました。
スーザン・ソンタグのアイディアでした。
すばらしい主題でした。
どうしてあんなことが出来たのか
いまもわかりません。

そういうことを折りに触れて手がけてきました。
ショーガールのシリーズを
「ニューヨーカー」のティナ・ブラウンのために
手がけたこともあります。
そのあと何回もそういう写真を撮ってきて、
重要性はとてもよく理解していました。

いまでも人気がある
この女性の写真集「WOMAN」は、
スーザンがエッセイを書いてくれました。
多様性を見せています。

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