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2013年7月31日 (水)

幸運は店から始まった

昨日はビックリした。
人生で一瞬一瞬の積み重ねなんだなあと
つくづく思わされたからだ。
というのは
荒木町で食事をして帰宅したとき
最寄り駅で電車を降りたとたんに
先の駅で人身事故が発生して
そのあと(どうやら)2時間ぐらい
電車が不通になってしまったからだ。

もし僕が--
1)品数の多いコースを頼んでいたら
2)そこで出合った知り合いと話しこんだら
3)トイレを店で行くのを我慢しなかったら
4)来た電車に急いで乗らなかったら
そのどれかを実行していたら
どこかの駅でずっと足止めを食っただろう。

きっとこういう経験
これを読んでいるひとも
していると思うので
珍しいことではないだろうが
荒木町の店で
「やっぱり鮎とか頼めばよかった!」と
少し後悔した直後だったので
冒頭に書いたことを
強く思ったのだった。
足止め食ったひとはかわいそうだったな。
雨も降ってきちゃっていたし。

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2013年7月30日 (火)

駅にとどまりたい

以前からうすうす感じていたが
先日の大雨に遭って
駅のことを思った。
渋谷駅のどこかで
運休再開を待たなければいけないのだが
駅には
ホテルのロビーにあたる場所がない。

鉄道屋さんは
ひとを流すことばかり考えていて
駅がこういうときにも大事な
パブリックスペースだという
意識が低いのだと思う。
3.11の大震災後も変わっていない。

太い柱ばかり建っていて
心理的圧迫感が強いのもコマる。
駅にとどまりたい
とどまらなくてはいけない
そういうひとがいることを
あらためて意識してもらいたいものだ。

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2013年7月29日 (月)

ハマグリのピチがベスト

昨日の「UOMO」の話の続きだが
僕が選んだパスタは
シャングリ・ラ東京」の
「ピャチェーレ」の
シエナ風ピチ、ハマグリと香草パン粉。

Img_2170

千代田区丸の内1-8-3丸の内トラストタワー本館/03-6739-7898

うまそうでしょう?
うまいのだ。
ピチは水と小麦粉だけで作る
中部イタリアのパスタで
同レストランの
ペロシ料理長がやはりトスカーナ出身なので
このパスタは自家薬籠中のものなのだという。

このときは
アリオ・オリオ・エ・ペペロンチーノも作ってもらった。

Img_2165

メニューにはないが
オーダーがあれば作ってくれる。
独特の食感がおもしろい。
こちらはカルボナーラ。

Img_2172

今回の取材にあたり
無理いって作ってもらったのだった。
やっぱり自信作というハマグリのピチがベストだ。
前にも書いたかもしれないが
ペロシ料理長によると
「イタリア人は
パスタさえあれば満足している」とのこと。
そりゃあ
熱がはいるわけだ!

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2013年7月28日 (日)

トミーナでの冷製スパゲティ

昨日発売の「UOMO」9月号では
パスタが大々的に
フィーチャーされている、はず。
まだ手元にないのだが
僕も好きなパスタの取材を受けた。

そのいっぽうで
小宮山雄飛氏の
おすすめということで
築地場内の
トミーナ」で
ズワイ蟹と夏野菜の
冷製ガスパチョ仕立て
スパゲッティ(本当はスパゲティーニ)の
取材に行った。

Img_2270

おもしろかったのは
「築地では(たしか)30秒いないに
料理を出さないと怒られる。
しかしこれは
2分ぐらいかかってしまう」という
オーナーのコメントだった。
だから丼とかが多いわけだ。

Img_2257

もうひとつ
おもしろかったのは
このオーナーが
僕の仕事を知っていてくれて
自動車好きだったことだ。
こういうことが時々あり
いまもずっと
友人づきあいの続いている
ミシュラン一つ星そば店オーナーもいる。

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2013年7月27日 (土)

ルノー・ルーテシアの新しさ

ルノー
ルーテシアの4代目を
7月25日に発表した。
そのお披露目が
日の出ふ頭の「タブロイド」であり
取材を頼まれたので
とことこ出かけていった。

新型ルーテシア
1.2リッターターボを搭載した
4ドアハッチバックで
エンジンの高効率化に加え
スタイリングが大胆になり
かつギャップを詰めるなど
質感が上がったのが特徴だろう。
価格は199.8万円~238万円

Img_4184_2

とくに外観上は
ルノーのエンブレムが大きくなり
それとヘッドランプを
全体的に取り囲むように
黒いグリルが設けられている。

Img_4212_2

この画像だと
ぜんぜんわからないと思うが
インテリアもなかなか面白い。
造形的にはともかく
メーターまわりのデザインとか
グラフィクスに凝っている。

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これはルノーに
2009年にマツダから移籍して
デザイン担当常務になった
ロレンス・ファン・デン・アッカーが提唱する
ルノーの新しいデザインのありかた、というもの。

LOVE(出合って恋に落ちる)からはじまる
成人のライフステージを概念化し
それをルノーのプロダクトに
あてはめていくのだという。

LOVEのステージでは
2人乗りのスポーティなクルマ。
それから家族が増えて
やがて本人が
経験値を増やして賢くなる(wisdom)

Img_4197

それを
右から左へ
対応するモデルで表している。
どれもコンセプトカーだが。
一番右にあるのは
2010年に発表された「デジール」という
スポーツEVコンセプト。

ルーテシアがどのステージに
あてはまるのかは
きちんとした説明がなかったのだが。
ただ
ひとつ
おもしろかったのは
デジールをデザインしたのと
同じチームが
ルーテシアもデザインしたということ。

Img_4199

自動車のデザイン部門では
アドバンスと
プロダクトは分かれていたりするので
これはわりと画期的なことだ。
それによって
イメージの関連性をもたせたのだという。

新しいルノーデザインの特徴を
最初に打ち出したのがデジールで
新しいデザインディレクターを迎えて
最初に発表された量産車が
このルーテシアだから
存在感のアピールにもなるのだろう。

なにはともあれ
新型ルーテシア
路上で見るとかっこよさそうだ。


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2013年7月26日 (金)

TPPで考える

24日付の朝日新聞の朝刊1面に
日本政府が
23日マレーシアで開かれている
TPP(環太平洋経済連携協定)の
交渉会合に初めて参加したと報じられていた。

ちょうど同じタイミングで
中野剛志氏編著による
TPP黒い条約」(集英社新書)を
読了したところだった。
朝日でも
交渉の内容が米など農産物のことしか
書かれていない。

しかし実体はそれ以上だと知るのに
これはとてもいい本。
TPPの本丸は
金融を含めたサービス業の開放にあるという指摘は
かなりどきっとするひとも多いはずだ。

かんぽや共済などを
切り崩して
顧客を奪うことも重要な目標であるらしいのだが
この本の論者は
日本の隅々までカバーする
日本の従来のシステムのよさが
壊れることを心配する。

そういえば
25日の新聞では
ゆうちょがアフラックが7割のシェアを占める
ガン保険の提携を強化したと
報道されていた。
同時に新規参入を見送ったことで
米国への遠慮と書かれていた。

もちろん
食の分野では
食品添加物表示の省略
GMO(遺伝子組み換え食品)表示の省略
BSE検査基準の緩和など
安全性のハードルがだいぶ下がることが
大きく懸念されている。

TPPにおける食品の分野では
安全性が証明されていないからダメは
通らず
危険だと証明しないかぎり
輸入を認めることになるようだ。
事故が起きないと
販売への意義申し立てが出来ず
かりに予防措置をとろうとすると
たとえ政府でも
投資家に訴訟される。

それをISDS(投資家対国家紛争解決)条項という。
この本では
国家主権より企業が上にくる
異常な事態に巻き込まれるのを懸念する。

いまさかんに言われる
グローバリズムは
ECの通貨統合がその最右翼の形態だが
ひずみが数カ国での経済危機として出ており
関税や為替で輸出入のコントロールが出来ないため
労働者が窮乏していても
コストカットで価格競争力のある製品を
作りつづけなくてはいけない。
それが国家的危機を作りだしていると指摘される。

一部の大企業は得をしても
グローバリズムの拡大は
国民のためにならないという現状を前にしながら
あえてそこに足を踏み入れるには
まだまだ政治家は
説明責任を果たしていないと分かる。

iとまあ
目が覚めるような内容で
この本はみんな読むといいなあと
僕は思っている。

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2013年7月25日 (木)

ランチ1週間その16

先週もあわただしい1週間だった。
気がつくと
あれランチ、食べてない……ということも。
そんなわけで
このところ
どうもこの欄がはなやかにならない。
日曜日は
品川区西五反田の
寿司の新店「なかのや」に。

Img_3340

品川区西五反田6-22-11/03-6417-4180

目黒「いずみ」出身のひとで
よい店である。
握り小ぶりだがうまい。
コースはたしか8000円である。
「いずみ」名物の太巻きもあるが
これは要予約なので
今回は買えず。
近いうちにリベンジしたい。
土曜日は「明治記念館」の「羽衣」で
バラちらし。

Img_3662_2

港区元赤坂2-2-23/:03-3746-7729

個人的には
バラちらし
楽しいし
全体としての味付けに
店の個性が出るから
それを味わうのが好きである。
ただここのは
しょうゆにつけた花がつおだろうか
それがご飯の上に
まぶしてあるようで
味が濃すぎるのが難点だ。
もうすこし
あっさりで
逆にここまで個性を主張しなくてもとも思う。


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2013年7月24日 (水)

マカロン由香さんとステーキ

昨日の夕立はすごかった。
GQ」の取材で
料理研究家
マカロン由香さんの
キッチンスタジオがある
代官山に向かっていたのだが
駅で20分ほど
降り込められてしまった。

ただ都会にいるかぎりは
僕は
雷の音が大好きで
あの「ごろごろ」という
大音響と大振動は
いつまで聞いていても
飽きることがない。

なんてことを
能天気に考えていたら
東横線は止まるわで
さんざんであった。

Img_4045_2

マカロン由香さんのところでは
ステーキ調理の取材。
1.5センチ厚の
りっぱな米沢牛のサーロインだった。

上の画像は
最後に試食させてもらったときのもの。
ていねいに
こうやって盛りつけてくれるのは
さすがと感心した。
サシもきれいな波のように入っている。
肉を愛しているんだなあと思う扱いだった。

焼き方もためになった。
詳細はこれからじっくり
記事に入れ込んでいきたいと思うので
あらためてお伝えしよう。

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ウナギのお話し

女性セブン」編集部から
「(シラス)ウナギの価格の高騰について
すこしコメントを」という依頼があった。
最近新聞報道にもあった
ナスをウナギ蒲焼きふうにした料理とか
あの手この手の
世間の料理が出てきている
昨今の事情についての記事とのこと。

高級店だと
「蒲焼きが8000円のところあるんですよ」と
編集部では言うが
たしかに天然ものだったら
かなり高くなっても不思議はない。

まあ
こういっては大所高所からの意見と
嫌われそうだけれど
ウナギは
昔から高級な食材である。
落語だってそうではないか。
男が知らない若いやつに
ダマされて
へんなうなぎ屋でボラれてしまう話とか。

ウナギいいよなあ。
土用のウナギは逃したが
週末にでも
奮発していきたいなあ。
がんばって食べる、という食材が
僕は好きだなあ。
これも語弊があるかなあ。

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2013年7月21日 (日)

明菜と加藤和彦

土曜日の朝日新聞に
広告が出ていたので
すぐに注文してしまった本が
「エゴ-- 加藤和彦、加藤和彦を語る」。
このタイトルはどうかと思うが
80年代のインタビューをまとめたものらしい。

昨年自殺してしまったのが
僕たちの世代には
じつに惜しまれる
ミュージシャン、というか
加藤和彦氏の場合は
アーティストというほうがあたっているような。

先週出た「週刊ポスト」の新連載
「孤独の研究--中森明菜とその時代」中
明菜のデビュー曲は
加藤氏が書いており
しかし退嬰的な内容から
オクラ入りになったという記述があった。

しかし「音源が残っていない」そうだ。
もうひとつ
興味ぶかかったのは
当時ワーナーが
加藤氏を「大」プロデューサーに
育てあげようとしていた、という個所。
「大」プロデューサーとは
そうやって
作られるものなのか。

才能があると見込んだひとに
積極的に
売れっ子の仕事を回すということか。
まあ
そうならなかったところが
加藤和彦氏のおもしろさなのだろう。
いまも僕は
サディスティックミカバンド以前の
ソロが好きなのだが
なぜかというと
より純粋に音楽を演奏していると
思えるからだろうか……。

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2013年7月18日 (木)

プジョー208GTiが登場した

最近バブルの頃の話を
よく目にし耳にするような気がするが
クルマでいうと
僕はプジョー205GTiをよくおぼえている。

1986年に日本発売が開始された
フランス製のハッチバックで
ドイツ車にないスタイリングと
速さとで
自動車ジャーナリストのあいだに
あっというまにファンを作った。
僕は買えなくて
「いいなあ」と思っていたクチだが。

「コンパクトなボディに
ハイパワーエンジンを搭載し
コーナーを軽やかに駆け抜ける
ホットハッチ」というのが
プジョー・シトロエン・ジャポンによる
205GTiの要約だが
「そのコンセプトを現代に
よみがえらせた」と続くのが
今回日本発売開始された208GTiだ。

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赤いクルマが205GTiで黒が208GTi

208GTi(299万円)は
200psの1.6リッターターボエンジンに
6段マニュアルギアボックスを備えた2ドア。
4mを切る全長のコンパクトさも特徴だ。

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GTiはグリルによく見ると赤のラインが

このエンジンは
日本ではRCZとかで
すでにおなじみなのだが
高回転型の
かなりスポーティなエンジンだ。
それを強調するかのような
メーターまわりのデザインがユニーク。

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赤が光るのはGTiのみ

たしかに加速のよさは
205GTiを思い出させる。
違うのは
ステアリングで
205は重かったけれど
208は軽い。
この軽さが最近の欧州車の特徴のようで
僕は嫌いでない。

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ドアのインナーハンドルが赤のグラデーション

おもしろいのは
最近のプジョーの特徴ともいえる
グラフィクス。
このように
室内の色づかいや
素材使いがユニークだ。

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シートにも
赤が効果的に使われている。
最近のクルマは
安全基準の強化と同時に
コスト効率の追求で
本質的な大胆な
造形は追求できなくなっているというが
このような手はまだ残っている。
けっこう楽しさが表現されているではないか。

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リアシートはどちらかというと
ふだん乗る場所ではないが
子どもなら充分。
トランクルームも同様で
リアシートを倒せばいろいろ入る。
僕は自分がルノー5に乗っていて
小さなクルマだったけれど
楽しかったことを思い出した。

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GTiも画像のXYもボディは2ドアのみ

そして今回は
208XYというモデルも
同時発売された。
208XY(269万円)は
同じ排気量ながら156psにデチューンされたエンジンに
ギア比がやや異なる6段MTを搭載している。
「GTiの下にXYがくるのでなく
2つの異なる表現ととらえてほしい」とは
プジョー・シトロエン・ジャポンの言。

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こちらはパープルの差し色で
ちょっとシックな雰囲気。
乗ると
有効なトルクが3500rpmあたりから出るのに驚く。
ここまで割り切って
スポーティにしてしまっていいの?というかんじである。

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クルマとしては
GTiのほうが割り切りがよく
個人的にはより好ましい。

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2013年7月17日 (水)

ランチ1週間その15

先週は暑かった
昨日で猛暑日連続11日が
ストップしたというぐらいで
例年ならまだ梅雨なのに
外食もツラい。

月曜日は前にも書いたが
シャングリ・ラ・ホテル東京」内
ピャチェーレ」で
26日に開催される
ルフィーノ(トスカーナのワイン)との
コラボレーションディナーのお披露目。

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千代田区丸の内1-8-3丸の内トラストタワー本館/050-3381-2641

「ルフィーノのワインは
すこし古くさいイメージがあるかもしれませんが
いまは新しい作り方をいろいろ試している。
それを知ってもらう機会になると思う」と
ピャチェーレのペロシ料理長。
このときはキノコが好きなペロシ料理長が
イタリアのキノコ事情を
いろいろ教えてくれた。
6月からは
ポルチーニやオウブリというタマゴダケが
出回りはじめて
それが懐かしいそうだ。
中部にある名産の村では
よそ者がキノコを採りに行くと
タイヤをナイフで切る
嫌がらせをするそうだ。
キノコすごいな。
火曜日は広尾明治屋内「ナポリ」で
スパゲティ・ナポリタン

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渋谷区広尾5-6-6広尾プラザ1F/03-3449-8601

ケチャップがきつくて
えぐみがある……(苦笑)
でもなつかしいのは
こんな味なのだ。
水曜日は
やはりここでも触れた
ブノワ」での
アラン・デュカスによる
「J'aime Paris」イベントのおひろめ。

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本日から23日まで
昼と夜ともに
パリのオリーブオイル専門店との
コラボレーションというかたちで
料理を提供する。

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渋谷区神宮前5-51-8ラ・ポルト青山10F/03-6419-4181

シャンパンはパイパーエドシック
木曜日は
新宿「コンヴィーヴィオ」で。

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新宿区新宿3-20-6FSビル4F/03-3354-4774

ワンコースのみ
アラカルトなし。
テーブルクロスもかかって
サービスもきちんとしている。
雑多なエリアにあり
しかも1、2階は
ケンタッキーという劣悪な環境だが
それを乗り越えれば
悪くない世界が待っている。

Img_3266

金曜日は
青山「ルメルシマン・オカモト

Img_3284

港区南青山3-6-7 b-town 1F/03-6804-6703

これはフォアグラにリゾット。
どの料理にも
異なった酸味を使うのがシェフの流儀で
こちらはバルサミコ酢の
甘酸っぱさが活かしてある。
きれいな店で
もうすこししたら
もっと流行るだろう。

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2013年7月15日 (月)

BMWの「目玉」

このあいだここでとりあげた
シトロエン(グランド)C4ピカソは
フロントマスクのデザインが
斬新だった。
通常はヘッドランプを目立たせて
存在感をアピールするものだから。

動物のように「目」が大事とするのは
自動車における
慣例的デザイン手法だ。
その代表例が
ちょっと前のBMW。

Classic20tour20201320c2a9bmw20051_2

僕がさきごろ
イタリアで乗った
3.0CSLは
1973年に発表された
レース用のホモロゲーションモデル。
量産車を使ったレースでは
実際に生産の実績がないと認可がおりない。
そのためBMWも
68年に発表した3.0CSIをベースに
アルミ製の
ドアやボンネットやトランクリッドを装備して
200kg車重を軽くした
このCSLを発表した。

とまあ
ここまでがクルマ解説で
BMWのよさは
クルマそのものが楽しいことが第1点だが
もうひとつは
この画像からわかってもらえるように
フロントマスクのデザインだ。

バンパーも小型化されていて
美しいプロフィール(横からみた眺め)との
ちょっとした違和感がある。
逆にそれが印象を深くしている。
グッドデザインのクルマといっても
これがとりあげられることは
ほとんどないが
(そもそもクルマのデザイン論といえば、の
英国のスティーブン・ベイリーは
BMWがあまり好きでないらしい)
僕は3.0CSIは
とてもよく出来たデザインだと思う。
アグレシッブで
人間の感覚的に
ぐっと引き込まれる強い魅力を持っている。

たかが円形のガラスだが
大きさや数
それにグリルとの組み合わせで
強い個性になりうるということが
このクルマからよくわかる。

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ちなみに
ボンネットをあけたときの
このインジェクションシステムの存在感も
ある種のデザインだし
インテリアも目的がはっきりとして
これも
ひとつのデザインとして確立されている。

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実際に走らせると
ダッシュ力はあるが
フライホイールが意外に重くて
かつギアのストロークが長くて
意外に運転しにくかった。
ハンドルが重すぎるのは
個体差だろうか
イタリアを走ったのだが
小さなロータリーを回るのが
ちょっと大変だった。


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2013年7月13日 (土)

ラテンのデザイン

ラテン人のデザインは
日本人は逆立ちしても真似できない
そう言っていたのは
日本人の自動車デザイナーだ。
なんでだろう
でもそうかもしれない。

たとえば
最近シトロエンが発表した
グランドC4ピカソ

Grandpicasso_2_2

7人乗りの
いわゆるピープルムーバーだが
よーく見ていると
理詰めでないような感性の
ひらめきが感じられ
なんとなくおもしろいではないか。

C4picasso_2

こちらはすこしコンパクトな
C4ピカソ。
これだって
ドイツや日本からは絶対に出てこないだろうな。
日本車のデザイン
そろそろおもしろいものが見たい。


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2013年7月12日 (金)

デュカスのJ'Aime Paris

シェフのなかでも
自己演出力ナンバーワンかと
思わされるのは
フランス(モナコの、というべきか)の
アラン・デュカスだ。

1956年9月生まれだから
齢56歳だが
歳とってきてから
雰囲気が出てきた。
スタイリスト的なことをやってくれるひとが
周囲にいるのか
眼鏡まで含めて
しゃれているのだ。

だから「J'Aime Paris」という
パリのレストランから専門店まで
自分が好きな200のアドレスを
紹介する本が出て
それが売れたりするのだろう。
スタイルがあるから
こういうことが出来るのだ。

そのうちの1軒
シチリア出身でパリに
オリーブ専門店
La Tete dans les Olives」を開いている
セドリック・カサノバとの
コラボレーションのおひろめがあった。

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場所は青山「ブノワ」(大阪では「ル・コントワール・ド・ブノワ」で)
ランチ(5000円と7500円)と
ディナー(7500円のみ)があり
7月18日から23日まで開催される。
この日のメニューは下記のとおり。
オリーブのマリネ

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半熟卵、タラのプランタード
オリーブオイル”ビアンコリッナ”オレガノ風味

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ほろほろ鶏とオリーブのフリカッセ
バジリコ風味のジャガイモのニョッキ

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そしてデザートは
ピーチメルバ、オリーブオイル”ピリキュラーダ”

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すべてオリーブかオリーブオイルを使用している。
全体に上品な味で
パイパーエドシックのシャンパーニュとよく合っていた。

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この「ジェーム・パリ」というイベントは
このあとも続き
第2回は9月19日から24日にかけて
「Du Pain et des Idees」(ブランジェリー)
第3回は11月14日から19日にかけて
「Fromagerie Marie-Anne Cantin」(チーズ)
そして第4回は2014年1月23日から28日にかけて
「Rech」(魚介専門レストラン)との
コラボレーションが
「ベージュ」で開催される。

「各店から来日した職人を囲み
食材の話をしながら
一緒に特別メニューを楽しむもので
パリの新しい魅力を
みつけてもらうことが出来るでしょう」と
プレス向け試食会に姿を見せた
デュカスは語っていた。
この本も楽しそうだ。

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2013年7月11日 (木)

ピャチェーレのワインディナー

いまの季節
欧州のワインメーカーでは
手が一瞬すく時期でもあることから
日本にやってくるひとも多い。
だからそういうひとが参加する
ワイン会はとても楽しい。

イタリアはトスカーナの
ルフィーノ社からも
醸造責任者が来日し
シャングリ・ラ・ホテル東京」の
ピャチェーレ」で
「ルフィーノ・ワインディナー」なる
催しがひと晩限定で開かれたり。

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僕も先日
そのおひろめに出かけた。
料理はやはりトスカーナ出身の
「ピャチェーレ」のパオロ・ペロシ料理長が
ワインに合わせて手がけたもの。
これなどは
さまざまな熟成期間の
パルミジャーノ・レジャーノ・チーズを
組み合わせた前菜。

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まるでパフェを食べているようだ。
チーズというと食後という
イメージもあるが
あちらでは前菜に食べることもある。
トスカーナでは
パルミジャーノに蜂蜜をかけるアミューズが有名だ。

あれはおいしい。
これにルフィーノ
アンズのような甘酸っぱさと
アニスの香りが特徴的なデザートワイン
ソレッレ・ビン・サントを合わせた。

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これは意表を衝く組み合わせだ。
そのあとは
赤海老のマリネ+透明感のあるオルビエート・クラシコ
鴨のコンフィのラビオリ+繊細なキャンティ・クラシコ
ポワレしたオマールエビ+すこし淡泊なキャンティ・クラシコ
仔牛ロイン肉のサルティンボッカ風+しっかりしたモンテプルチアーノ

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「イタリア料理もシェフの創造力をみせる時代。
核にあるものは
ママの手料理なのですがw
ワインと料理は手をとりあって
新しい時代のトビラを開くものです」とはペロシ料理長。

トスカーナのワインも収量を落として
手をかけて作り込んだり
いろいろな試みを行っている。
そんな話が聞けるだろうこのディナーは
7月26日(金)限定。
ひとり2万円(+サービス料)だそう。

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2013年7月10日 (水)

ランチ1週間その14

先週日曜日は
二子玉川「藪蕎麦」で
おかめそば(1400円)。

Img_2694

世田谷区玉川3-17-1 玉川タカシマヤ6F

どうってことないのだが
ここは具材がかなり厚切りで
それがよろしい。
火曜日は豊洲ららぽーとのタイ料理店
マンゴツリーカフェ」でガッパオライス(950円)

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江東区豊洲2-4-9 アーバンドック ららぽーと豊洲 ship III 3

たしか新丸ビルにオープンして以来ではないかと思うが
あのときは好印象を抱いたものだ。
注文して30秒ぐらいで出てくるのは
「築地か!」とビックリする速ささが
そう早く作れるものか
そもそもこの料理が?
味は化学調味料をビンごと入れたようなかんじで
味と価格の関係は主観的な評価になってしまうが
高すぎる……。
コーヒーカップは
まわりが乾いたコーヒーで真っ茶色になっていた。
ゆすられまくったのだろうか……。
まじめにおいしいものを作ることが
どれだけ大切か
この反面教師に接してよく分かった気がする。

水曜日は千歳船橋「堀口珈琲」の
レセプションでサンドイッチをつまんだ。

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世田谷区船橋1-12-15/03-5477-4142

3店舗どこでも
スタッフが手づくりするという
(当たり前のことが貴重に思える今日この頃)
BL&T
「自慢です」と同店がいうだけあって
味のバランスも
歯ごたえも良好だった。
木曜日は岐阜の超がつく有名店「開化亭」で。
この日は
ツヴィリングというドイツ本社の
関工場へ行くので
その前に寄り道である。

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岐阜県岐阜市鷹見町25−2/:058-264-5811

とろけるピータン豆腐や
厚切りサーモンの前菜。
それから冬瓜と玉子のスープ。

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薄味だがだしが効いていて
しっかり印象に残る。
メインはかすべ(エイヒレ)の野菜炒め

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白身魚の味を濃くしたようなもので
しょうゆ味のこの料理によくあう。
素揚げしたものを使っている。
麺は四川料理店だけあり担々麺。

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麺がうまい。
それが印象に残る。
そしてデザートは名物とされる杏仁豆腐。

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「練乳つかっているかな」とか
同席したダンチューの町田・元編集長は
分析しながら食べていた。
これはランチのコースだそうで
今度は
同店で行われている
シェフの勉強会に参加とまでいわないが
もうひとつの名物
フカヒレも食べてみたい。
しかしフカヒレは鮫のことを考えると
もう食べなくてもよい気もする。
金曜日は[GQ」誌コマツさんと
自由が丘のイタリア料理「モンド」。

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目黒区自由が丘3-13-11/:03-3725-6292

ランチコースかなり高得点。
きれいだし。
モンドはもう3年を経た
そのぶんの進化がある。
最近でいうと八丁堀の「シック・プーテットル」と並ぶ
いいかんじがある
なのに写真はNG。
惜しい(って自分的に)。


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2013年7月 7日 (日)

トヨタ86というビジネス

クルマにひとがなにを期待するか。
それはもちろん様々だが
スポーツカーなる存在が
いつの時代も
誰にとっても
魅力的にみえるのは
変わらないかもしれない。

全日空「AZURE」夏号の
クルマ特集で
トヨタ86の開発担当
多田哲哉チーフエンジニアに
話を聞いたりした。

そのときおもしろかったのは
走り出して
信号を曲がるとき
いいと
思ってもらえることが大事だということ。

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それはよくわかる。
たとえば
BMWなどは
ハンドルを切った瞬間に
いいなあ!と思うから。
もうひとつ
おもしろかったのは
社内でスポーツカーの企画がとおった背景について。

これは僕の憶測も
多少入っているのだが
基本的にミニバンが出世コースといわれる社内で
スポーツカーの企画が成立したのは
スポーツのゴルフの人気が
また盛り返していることが参考になったというのだ。

ゴルフにひとが戻ってきたのは
販売店がシミュレーターを導入して
スイングなどを検証できるようにしたためという
分析があり
そこでスポーツカーでも
走りをコンピューターで検証できるようにしたら
製品力が増すという企画が
説得力をもてたそうだ。

加えてiPhoneがアプリでもうけたのも参考にして
クルマ版のアプリを充実させることで
売ってもうけるというより
売ってからもうけるという販売企画が
社内で支持されたようだ。

まあ
そんなことがなくても
86は楽しいクルマなのだが。
最近
ようやくアフターマーケットで
専用タイヤが発売されはじめて
好評なのだそうだ。

純正では
プリウスと同じ
真円度が高い
クオリティの高いタイヤを履いていて
これでも充分
性能が出ているようだが
さらに
サーキットとか
特別な走行を楽しみたいひとは
このタイヤをどうぞ、という「商法」である。

やりかたはいろいろあるが
クルマの楽しさが広がっていくのは
いいことだと思う。


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2013年7月 5日 (金)

おいしいコーヒーを飲むために

コーヒー
なかでもシングルオリジンとか
スペシャルティとよばれる
高品質(&高価格)のコーヒーが
ウケているようだ。
これは僕が考えるに
ワイン
焼肉
ラーメン
さいきんでいうと赤身肉への
こだわりにも似ている。

そんなこだわりコーヒー好きに知られる
堀口珈琲
ブレンド商品のラインナップを一新するにあたり
コーヒー豆の
栽培の風景
乾燥
(このへんはパネル展示)
ロースト
カッピング(テイスティング)にいたる
一連の作業を
千歳船橋の店舗で公開してくれた。

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「これまでは
シングルオリジンがもてはされてきましたが
フレーバーなど傾向をはっきりさせた
ブレンドコーヒーもまた
独特のおいしさを持つものです」

同店の
堀口俊英代表取締役会長の言葉だ。
じつは僕もブレンド派で
理由は
いろいろな豆がまざっているぶん
味が複雑で飽きがきにくいからだ。
それと
店の個性が出るから
次もその店で買うべきか判断基準にもなりそう。

「位置づけを再定義することで
当社として
お客様にご提案したい
コーヒーの香味を
さらに明確化するこを目指しました」と広報資料にもある。
たしかにわかりやすくなっている。
加えて堀口珈琲では
生豆の包材も変更し
商品の保護性を高めたことも謳っている。
内向き
外向き
ともにクオリティを高めたというこになる。

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200gで1155円~

堀口珈琲では
加えて
季節のブレンドもあり
たとえば鯨の絵がかわいらしい
サマーブレンドもある。

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パッケージはエイトブランディングデザイン

しかしいっぽうで
「ぜひこれを飲んでほしい
入手がむずかしい豆なんです」と
堀口会長が勧める
シングルオリジンの豆とかあったりして
やはり何度も訪れる必要がありそうだ。

ローストも今回はやらせてもらった。
「これは家でもあったらいいですね」と思った
小型ロースト機(30~40万円)を使い
生豆を入れて
水分を飛ばし
ハゼ(水分が飛ぶ一ハゼと揮発成分が飛ぶ二ハゼがある)の
音を聞きながら
豆がローストされていくのを待つ。

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豆の色づきかげんを見るための
小窓も設けられているが
まめに中から引き出して
色ぐあいやハゼかたを見るのが大事だ。
これは僕もいぜん
バードフェザーの鳥羽氏から教わったことがある。

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こんな重要なパートに
かかわれるのは
肉でも出来ないし
ワインでも出来ない。
焼肉はかろうじて
もし焼き方を店がきちんと教えてくれれば
やはり肉を焼くという楽しみかたが
味わえるのだが
ふつうは教えてもらえない。

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これはコーヒーの味をみるための
カッピング。
スプーンですくって
クチのなかにいれ
本職はスピットといって
ワインと同じように
バケツのなかにはき出してゆく。
カッピングというぐらいで
アルミのおおきめな
片手もちのカップを使うが。

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堀口珈琲
千歳船橋のほかに
代々木上原と狛江に店舗を持つ。
わが家からは同じ区内だが
電車だと1時間半ぐらいかかる。
それが残念だ。

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2013年7月 3日 (水)

ランチ1週間その13

先週も下取材のランチが多い1週間だった。
そうでないのは
木曜日に友人たちと行った
青山「シュリシュリ」の
トラパニ風フレッシュトマトとケッパーの
スパゲッティーニ。

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トラーパニとは
シチリア南部の県名。
それだけでなんだか感心するが
あちらでも
ゆで時間が短くて効率がよく
レストランに好かれる
スパゲッティーニを使うのだろうか……。
僕はスパゲッティーニが出てくると
がっかりするクチなのだが。

金曜日は
祐天寺で遅いランチを「来来軒」で。

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ジャージャー麺。
けっこうピリ辛。
ジャージャー麺は
麺でおいしさが決まる。
こちらのは……改善の余地がありそう。

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2013年7月 1日 (月)

ホンダはスポーツカーだ

昨日の
F1イギリスGPはすごかった。
タイヤのバースト連発
順位も劇的にいれかわり
「もう変わらないだろう」と思って
目を離した先に
中盤では予想もできない順位で
レースは幕を閉じた。

これがレースも
モータースポーツと呼ばれるゆえんだ。
ホンダ
2015年から
またエンジン供給に復帰するのは
たいへん喜ばしい。

ホンダはなにしろ
量産第1号は
S500という
オープンロードスター(1963)だ。
いまだったら
ホントにちっちゃなクルマだが
当時はかっこよくて
憧れの的だった。

Honda_1_s500_2

そしてそのあと
ホンダのスポーツカーの歴史は
連綿と21世紀の手前までは続くのである。
最近はさびしいなあと思っていたら
このたびのF1レースへの復帰ということで
すこし光明が見えた。
今度は量産車もがんばってほしいという願いとともに
朝日新聞社の「&M」というサイトで
ホンダのスポーツカーの歴史を振り返った。

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