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2013年6月30日 (日)

ビートル・カブリオレの思い出

いちど乗ってみたいクルマに
フォルクスワーゲン
ビートル・カブリオレがあった。
カッコもよくないし
性能もたいしたことないのだが
カッコよい乗りかたをするひとが
多かったからだ。

Beetlecabriolet

たとえば
高田賢三氏がパリで乗っていたり
映画だと
ウディアレンの「アニーホール」で
ダイアンキートンがマンハッタンで
テニスに行くとき
これに乗っていたのがしゃれていた。

「悲しみよこんにちは」とか
「男と女」とか
「甘い生活」のシャレ感とは違う
ちょっと着崩したかんじのクルマ選びだ。

で、ずっと記憶に残っている僕は
今月の「はれ予報」の連載に
このクルマの思い出について書いた。

Vw181

屋根のないビートルというと
上の181や
下のアパルCのような
デューンバギーのように
若者の遊びグルマが
いろいろ作られた。

Vw_apal_c

若者の遊びグルマ……
いまの日本ではなんと
空々しいひびきのある言葉か。
これだけは過去がなつかしくなる。

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いまもフォルクスワーゲンは
ザ・ビートル・カブリオレという
過去のモデルへのオマージュをおりまぜた
クルマを発売している。
こちらはおとなになってしまった若者向けだが
なにはともあれ
オープンカーを街で乗るのは
とても気分がよいものだ。

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2013年6月29日 (土)

Cクラスのユニークさ

メルセデスベンツ
いまセールスの牽引役は
C180だそうだ。
意外にも堅実だ。

ENGINE8月号
メルセデスベンツ特集で
僕はCクラスのことを書いたが
それいらい
街でCクラスがやたら
目につくような気がしている。
たしかに売れているようだ。

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取材では
BMW320iを同行させた。
自動車雑誌的にいうと
この2台は永遠(おおげさ)のライバルなのだが
実際のところはどうなのだろう。

メルセデスが190Eという
Cクラスの祖先になる
クルマを出したときいらい
言われている。

190e

この大きさのプレミアムカーは
60年代にBMW
ノイエクラッセというラインを発表していらい
ニッチ(すきま)市場として
BMWが強かったが
そこにメルセデスが入りこんだわけだ。

Bmw1600

当初はそうすることで
コンパクトなクルマという
立ち位置を明確にする狙いもあっただろう。
でもつねに2車はまったく違うクルマだった。

自動車ジャーナリストは
たいてい3シリーズがいいと言うんです、とは
エンジン編集部のコメントだったが
スポーティで走りを楽しむための
3シリーズに対して
しっとりした乗り心地に
安定感のある走りを持ち味にした
Cクラスは
2台同時に所有していてもいいぐらい
個性の違うクルマである。、

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そのことを
ひさしぶりに確認できた。


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2013年6月28日 (金)

新しい世代のためのルイ13世

次世代という言葉をよく聞く。
企業の将来への生き残り戦略のなかでも
ひんぱんにこの単語が出てくる。
いまはいいが
次の世代にも受け入れられるためには
なにをすればいいか
それが企業の重要なテーマのようだ。

とくにモノづくりの企業では
ブランドや
製品や
次の世代への申し送りを
うまくやらなくてはならない。
とくにモノづくりが伝統に根ざしたものである場合
ことさらだ。
たとえばワイン。

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樽にいれて100年は当たり前という
コニャックでは
いま仕込んだ酒を
100年後に飲んでもらわなくてはならない。
そこでブランドイメージの確定にとどまらず
若返り戦略や
イメージ変更も重要な課題になる。

そんな話を聞いたのが
>レミーマルタン
場所は3月初旬に出かけたインドでだった。
このときは
新製品「ルイ13世レアカスク42.6」という
738本しか作られないコニャックの発表会だった。

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バカラの特製ボトル入りで230万円+税

コニャックでは
ときどき
特別にすばらしい出来の酒が見つかることがあるそうで
レミーマルタンでは
それに「レアカスク」と名をつけてリリースする。
今回はその第2弾。
セラーマスターが
「すばらしい樽を発見しました!」と語るもの。

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会場では
発見時の逸話や
このレアカスク42.6
(数字はアルコール度数)の魅力について
さまざまに語られた。

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飲んだ印象などは
いま発売している「GQ」8月号で書いた。
ふつうのルイ13世も
香りが高いコニャックだが
こちらはもうすこしエッジがたったかんじだ。

そして冒頭の話に戻るが
このとき
レミーマルタンのCEOが
ブランドは新しい試みをしなくてはならない、と語った。
そのあと
会場では余興で
音楽が鳴り響くと
インド人のダンサーたちがどっと出てきた。

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「インドは
ボリウッドでエンターテイメントの業界に
新しい風を吹き込みました。
そのことも
私たちはおおいに評価しています。
このように
コニャックも新しい飲み物で
ありつづける努力をしたい」
そう語っていた。
なるほど。

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たしかに
このように江南スタイルで
インド人のダンサーたちが激しく踊るとき
レミーマルタンがあるのは
意外な組み合わせだ。
でもその「意外さ」がやがて
当たり前になる。
そこから新しいブランディングが始まるということか。
ダンサーのひとたち
舞台のうえでは飽きたらず
最後はゲストといっしょに踊り出した。
1時間以上踊りっぱなし。
すごいパワーだった。


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2013年6月27日 (木)

ランチ1週間その12

先週は取材でのランチが多く
自分で食べたのは
友人家族といった
土曜日
上野毛「神戸キッチン」での
てりやきハンバーグだけという状態。

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神戸屋のメニューは
すこし過剰すぎて
たとえば
ハンバーグなら
てりやきソースとか
チーズのせとかしか
用意されていない。
それが僕にはトゥーマッチである。
同種のものって
世の中には多い。


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2013年6月26日 (水)

テイスト・オブ・バスクうまし

バスク料理がいま東京で
はやっている、ような気がする。
ビストロのバリエーションとしての
新業態だ。
その流れは意識しなかったというが
パークハイアット東京でも
レストラン「ジランドール」で
テイスト・オブ・バスク」と銘打った
ブッフェスタイルの
ディナーを展開中だ。

僕も味見をさせてもらった。
レストランに入ると
正面に特設コーナーが設けられている。

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生ハム
チョリソー
オッソイラティなどのチーズ
プレバスケーズのような煮込み料理
数種類のガトーバスクなと
いろいろ楽しい。

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僕はこの
パンドカンパーニュに
焼いてとろとろになったニンニクを
バターのように塗り
そこにオリーブオイルとあえた
トマトを載せる
自分でつくる
ブルスケッタ・アラ・ケッカからスタート(うまい!)

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フランスバスク地方で
羊の乳を使って作られる
セミハードタイプの
オッソイラティも上品なうまみがつまっている。
これもパンと食べるとうまい!

ワインもいろいろ用意されていて
僕たちはちょっと甘い
微発泡のチャコリから始めた。

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デザートで用意された
ガトーバスクはどれも秀逸。
これはこれで食べる価値がある。

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この「テイスト・オブ・バスク」(5800円+サービス料)
ボリュウム的にも充分満足いくが
足りないと思ったら
ジランドールの通常メニューを頼めばよい。
いつ行っても天井の高いこのレストラン
とても落ち着くなあ。
7月3日まで開催中。


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2013年6月24日 (月)

ルマン24時間レースの週末

夏至の時期に
フランスで行われる
24時間走り続ける
耐久レース
ルマン24時間レース」。

今年は
僕が行った昨年より1週間遅れで
土曜日から昨日の日曜日にかけて
開催された。
僕は今年は家のPCで
FIA(国際自動車連盟)の
WEC(世界耐久選手権)中継として
ライブで観ていた。

結果はアウディ優勝
それに3位と5位。

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今年のルマンは
突然の大雨で
スピンしてクラッシュするクルマが続出したり
アウディのHPをみると
「ものすごく大変なレースだった」という
監督のコメントなどが紹介されている、。

あるところだけ
電気モーター駆動で4輪駆動になる
R18 e-tron quattroは
昨年にひきつづき
順当な勝利といえる。

今年は
トヨタのハイブリッドTS030が大奮闘。
2位と4位を占めた。
通常のルマンは
後半はやばやと勝者が決定しまうことも
少なくないが
今年は最後の最後まで
「トヨタはアウディに迫れるのか。
3位のアウディは
2位のトヨタを抜くのか」と
はらはらしながら楽しめる内容だった。

今年はレーシングドライバーの事故死があったり
暗い雰囲気で始まったようだが
他チームのドライバーであるにもかかわらず
アウディはまっさきに
HPに追悼の言葉を掲げるなど
モータースポーツ界に特徴的な
家族のような雰囲気を感じさせた。

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2013年6月23日 (日)

もうひとつの焼肉への道

昨日にひきつづき
取材した焼肉店もう1軒。
こちらは神泉の「三百屋」。

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僕は食べるのは
ハラミとカルビばかり。
ここがおもしろいのは
山盛りの千切りキャベツが出るところ。

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若いときは
こういうのも
あっというまに平らげてたなあ。
そういえば
焼肉のとき
白飯は食べるか
いつ食べるか
これは千差万別だ。

僕は昔は
いっしょに食べる派だったのだが
あるとき
「一緒に食べるのはおかしい」と
意味不明の指摘を受け
自粛していたが
周囲には一緒に食べているひとが
やたら多い。

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2013年6月22日 (土)

焼肉への道

焼肉は
仕事いがいは
食べる機会が少ないが
ラーメン同様
行けば
ハマりかける。

焼肉の場合は
部位や焼き方などに
うんちくを傾けるのが楽しいわけで
ファンが出来るのは
そのへんか。
微妙な差異で
店舗が多いのも
マニア心をくすぐっているはずだ。

「UOMO」8月号の
「ガチメシ」では
焼肉屋をとりあげて取材した。
小山薫堂氏のおすすめは
恵比寿「虎の穴」の
並カルビ(にお得意さまに出すタレ)。

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あとでオーナーの辛さんが
「焼肉は奧が深いものです。
どういう部位を頼んで
どういう焼き方をしているか
ひと目みれば
そのひとが
どれだけ焼肉を理解しているか
わかります」と話していた。

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並カルビというのは
いい選択なのだそうだ。
僕ははたして
「わかっている」と言われる域まで
到達できるのか--。
無理だろうなあ。

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2013年6月21日 (金)

レクサスISの核とは

「走りはIS」と開発者じしんが言う
レクサスIS
2013年5月16日に
フルモデルチェンジを受けた。

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新デザインのフロントグリルをはじめ
アグレッシブなルックスと
四輪操舵システムなど
走りのための装備を満載した
IS350 Fスポーツに代表される
パフォーマンスを特徴とするモデルだ。

実車はキャラクターラインを極力排除して
面の表情で抑揚をつけているデザイン。
流れるようなルーフラインと
直線的にフロントからテールエンドまでつながる
ショルダーが個性的だ。

さらに加えて、大きなスピンドルグリルが目を惹く。
ひと目で
レクサスは大きな(そしておそらくパワフルな)エンジンを
載せている、というコンテンツを伝えるデザイン手法だ。

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従来ISには「LSやGSより小さなレクサス」という
三男坊的なイメージがつきまとっていた。
全体としてはブックエンド コンセプト
(下から上までラインナップに
共通的なデザインイメージを与える手法)を
採用しながら
ISはクーペ的なルーフラインによるエレガンスをうまく活かし
アクは少ないがキャラは立つ、という個性を打ち出した。

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横浜で試乗したのは
シリーズ中もっとも運動性能が高い
IS350 Fスポーツ(595万円)と
ハイブリッドでありながら走りも
積極的に楽しませようという
IS300h Fスポーツ(538万円)。

後者は電気モーターによるTHS-Ⅱを備えてはいるが
両車ともにエンジンをフロントに搭載した後輪駆動だ。
しっとりした乗り味の
おとなっぽいスポーティセダンという核は共通の
一本筋のとおった仕上がりであるのが印象的だった。

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2013年6月20日 (木)

NZの牧草牛

牛肉を家で焼くとき
僕が行くのが麻布の日進。
ここでニュージーランドの
牧草牛を買うことが多い。

偶然というか
そのニュージーランド牧草牛の
輸入者の団体
ビーフ・アンド・ラム・ニュージーランド主催の
バーベキューディナーが開催された。

牧草牛とは
文字どおり
牧草のみで育てた牛で
世のなかは
穀物で肥育したり
なかにはご存じように
肉骨粉を与えて
脂肪をつけさせようという育てかたまである。

でもそもそも牛は
牧草を食べるようにからだが出来ているので
「最も自然な状態」なのだとか。

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「世界第一級の安全性」というのが
謳い文句で
主催者がわの資料によると
「BSEや口蹄疫の発生率ゼロ」
「食肉検査システムを国が管理」
「トレーサビリティを義務化」
「肉骨粉の輸入を禁止」
「抗生物質の投与は病気のときのみ」
「遺伝子組み換えは禁止」というのが
同国の牛肉の特徴だそうだ。

当たり前のことが
守られていない世の中なのだ。
健康面でも
「血をさらさらにするといわれる
オメガ3脂肪酸がたくさん含まれています」など
注目点が多いとか。
主催者が話す。

そして味の特徴を
試食会というかたちで
体験させてくれたのが
今回の試食会だ。
場所は
世田谷区代沢の
(なぜか)焼肉店「韓てら」。

牧草牛を最初は
料理研究のプロが調理してくれ
(ブロックで焼きスライス)
そのあと
各自テーブルの焼き台で
焼肉形式で。

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このお店では
ふだん焼肉として
ニュージーランドの
牧草牛を出しているのだそうだ。
プロが焼いたもののほうが
自分で焼いたものより
当然のことながらうまかった。

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2013年6月19日 (水)

ランチ1週間その11

東京にいると
取材はべつとして
食べるものが
似通ってくる。
先週はカレーが多かったなあ。
水曜日は
坂井直樹さんと
広尾「プリヤ」でキーマカレー。

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渋谷区広尾5-2-25/:03-5941-6996

ライスの硬さや粘度など
ていねいにカレー用に炊かれている。
木曜日は
レクサスの試乗会で
横浜グランドインターコンチネンタル
そこの特別弁当。

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スパゲティをおかずに
白いごはん……日本的だ。
金曜日は
六本木「スワガット」で
チキンカレーと
ブジアカレーのセット(1050円)

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港区六本木6-7-7/03-3497-9021

パラタというパンが
超をつけたいほどいい香り。
すこし酸っぱい匂いで
それに香ばしさも混ざって
それだけくんくんとずっと
嗅いでいたくなる。
へんなひとになるので
あまりやれなかったのが心残りだ。
インド料理はやっぱりパンだ。
土曜日は
銀座の寿司「おのでら

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中央区銀座5-14-14 サンリット銀座ビル2/03-6853-8878

すし善出身のひとらしい。
僕たちが入ったらカウンターのみの店内
満席になった。
小ぶりで
赤酢をつかった
硬めの寿司。

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2013年6月18日 (火)

イル・マエストロかく語りき

少し前まで
自動車の世界には
スターデザイナーともいうべきひとがいた。
そのうちのひとりで
存命で
それどころか
いまも元気に活躍しているのが
イタリア人
ジョルジェット・ジウジアーロである。

ゴルフをはじめ
アルファロメオや
マセラティや
数かずの名デザインを生み出してきた。

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初代VWゴルフ

いまはイル・マエストロ
巨匠、と呼ばれている。

僕はトリノ・モンカリエリにある
ジウジアーロのイタルデザインまで出向いたりと
何回かインタビューさせてもらったことがある。

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いまも評価が高いアルファスッド

英語を昔っから
まったく話さないので
よくわからないのだが
イタリア人に言わせると
しゃべりはウィットに富んでいて
とてもおもしろいんだそうだ。

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このあいだ東京で会ったのは
新型ゴルフの発表に合わせて
ゲストとして招聘されたから。
いまはゴルフに直接かかわっているわけではないが
ジウジアーロの会社は
2010年から
フォルクスワーゲンの傘下に入っており
ある意味
すべてのプロダクトに
コンサルタントとして
責任をもっている立場だ。

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70年代のアウディも多く手がける

インタビューについては
オウプナーズで詳細に書いたのだが
「初代ゴルフには
自分のプロポーザルいがいに
2つの案
(うちひとつはポルシェ)があったなんて
昨日始めて知りましたよ」なんて
おもしろい発言まであった。

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マセラティ・ギブリ

ゴルフをデザインしたときは
まだ30代で
VW本社にいったら
「こんな若造になにが出来るんだ」という
雰囲気が
集まったドイツ人の
エンジニアたちのあいだに
充満していたそうだ。

「そこでプロダクトコストのことなどを
逆に質問したら
答えられなくて
その場で専門部署に
慌てて電話してましたねえ」なんて
にこにこして思い出話をしてくれた。

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アルファロメオ・ブレラ

イタリアには
デザイナーのかわりに
スティリスタと
プロジェッタトーレという
2つの単語を使い分けるそうで
「自分は
エンジニアリングまで
頭に入っている
プロジェッタトーレであろうと
ずっとやってきた」と言う。

おかげで
この業界に残ったとは本人の弁。
「いまの自動車業界で
フリーランスのデザイナーは
仕事ができないと思う。
コストや安全基準や
環境基準など
すべてが頭に入っていないと
採用されないからだ。
それにはインハウス(企業内)の
デザイナーに分がありますね」

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ランチア・デルタ

前に触れた
BMWの永島さんも
「エンジアリング的な与件が多すぎて
審美的な仕事は
ほとんど出来ない」といった意の
発言をしていた。

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「ちょっと前なら
社長が
”このデザイナーは若いが
なかなかいいデザインをする。
今度のモデルは彼にまかせてみよう”なんて
いうこともありましたが
いまは
もし商業的に失敗すると
会社が傾くといわれるぐらい
開発にもマーケティングにも
金をかけますから
冒険がなくなっていますね」と
イル・マエストロはすこし寂しそうに語った。

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2013年6月17日 (月)

レストランのルールブック

レストランでのふるまいかた。
これは永遠の課題であるな。
ようは他人に不快感を与えないことと
店員に敬意をもって接すること
この2つが守られれば大丈夫なのだが
もっと細かいことも
気になるのが人情だ。

そこで
今出ているUOMO7月号では
「カンテサンス」の小澤一貴マネージャーに
協力してもらって
レストランのマナーブックという
企画をやってみた。

たとえば--
「予約では会食の目的を明確に伝える」
これは
「レストランは基本的に
女性を口説く場所」という
カンテサンス」の面々の主張も
取り入れた項目で
デートだと聞けば
みな成功するように
張り切ってくれるというからおかしい。

「店ではコートで客を品定め」というのもある。
がんばりすぎて
エルメスとか着ていくと
10万円以上のワインを勧められることになる。
参考になるのは
「酒が飲めなくても
アペリティフを」というもの。

ノンアルコールのカクテルを頼むと
テーブルが華やかになるので
店がわも嬉しいのだそうだ。

この企画
同業者から
「参考になったわ」と言われた。
きっとそば屋にはそば屋の
居酒屋には居酒屋のルールブックがあるはずだ。
そういう特集もおもしろいね、きっと。

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2013年6月16日 (日)

BMW3GTで雨の観音崎

「実用性と
デザインの両立」と
BMWジャパンが胸を張る
3シリーズグランツーリスモの試乗会が
さきごろ
雨の横須賀美術館を拠点に行われた。

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このクルマは
SUVとクーペを合体させたような
いわゆるSAV
(スポーツアクティビティビークル)。
ベースになった3シリーズより
ホイールベースを11センチ
全長を20センチ伸ばして
より広くなった室内空間と
ハッチゲートを特徴としている。
雰囲気もよい。

モデルは大きく3つで構成。
320iグランツーリスモ(494万円~)
 184馬力の2リッター4気筒ターボエンジン
328iグランツーリスモ(599万円~)
 245馬力の2リッター4気筒ターボエンジン
335iグランツーリスモ(730万円~)
 306馬力の3リッター6気筒ターボエンジン

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僕が乗ったのは
もっとも売れ線であろうベースグレード
仕様はモダン(514万円)だった。
試乗会場は
観音崎。
台風の影響で雨にたたられた日になった。

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小さな漁港は
ひと気もなく
雨で漁が出来ないだろう
船はみな繋留されていた。
このあたりは
マリーナもあり
雰囲気もあるといえばあるが
さびれ感があるのはいなめない。

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クルマは
ソフトな乗り心地が意外、というのが第一印象。
スプリングのせいだろう。
ふわふわっとしている。
昔のアメリカ車を思い出した。

スポーツモードを選択すると
おなじみのBMW的なしゃきっとした
操縦感覚になる。
僕はふわふわしたコンフォートモードが
嫌いでなかったので
これで東京湾を横目にみながら
観音崎や
高速道路での走行を楽しんだ。

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室内は広々としていて
レイアウトもクリーンで
居心地がよい。

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たしかに後席は
「あんなにスペースはいらない」
(ある自動車ジャーナリストの先輩)という声もあるほど。
でも
大きいがゆえに
操縦性が犠牲になっては困るが
広い分にはいいのではないか。

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トランクルームからのレバー操作で
後席シートバックは6:4の分割可倒。

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クルマのとりまわしは
一体感がしっかりあり
低い馬力のほうの2リッターエンジン搭載モデルとはいえ
低回転域でのトルクもしっかりある
きびきびと走るし
車庫入れなどは一発で決められる。
街中でもてあますことはないだろう。

エンジンは
ツインスクロールターボチャージャーと
ダブルVANOSを備えた
直噴式。
セダンとツーリングには
ハイブリッドモデルにしか用意されていない
直列6気筒エンジンが採用されたのも
ファンには気になるところだ(高いが)。

4気筒モデルで
取得税と重量税は免税
(6気筒で50%)
翌年度の自動車税も
4気筒モデルは50%減税
6気筒モデルは25%減税となる。

デザイン上は
前輪の後ろに
エアブリーザーとBMWが呼ぶ
「ホイールハウスの空気を放出し
乱気流を抑える効果をもつ」
エアダクトの設定が目をひく。
これからのBMWのひとつの特徴になるだろう。

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観音崎は
水族館(タナゴで有名)があったりするが
昔からの世代交代が
景気のせいか
うまくいっていないのが気になる。

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しゃれたカフェとか
おいしいレストランがあれば
雨の日の印象もあって
いい場所なのだが。
駐車場も平日は無料というところが多い。
でもなにもやっていなくては
観光客が集まらない。

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2013年6月15日 (土)

ゴムと人間

人間は
慣れると
不都合な状態の
判断がつかなくなってしまう。
と、思うことがある。

たいへん卑近な例だが
ごく最近
リビングルームのチェアの
脚に履かせている
ゴムのブーツを交換した。

きっかけは
「ゴム割れてるしなあ
いつ最後に交換したか
まったくおぼえていない」というものだった。
それほど高いものではないし
替えてもいいかと購入してみたら
驚くほどだった。

床の上をすいすい滑るように
チェアを動かすことが出来る。
チェアの重量感がなくなった。
こんなだったのか……!とびっっくりした。
なんで早く交換しなかったのだろう。

同じことがいえるのが
自動車の
サスペンションのダンパーとかタイヤ。
ダンパーは
だいたい筒型をしていて
クルマがぼよんぼよんと動かないよう
乗り心地をきめる働きをする。

だいたい
3年が交換の目安
このとき替えてみると
乗り心地が驚くほどよくなる。

タイヤの場合も
ゴムは経年変化で
油が抜けてしまい
カチカチになるのでしかり。
人間の感覚って
ほんとうにおもしろいものだ。
知らなきゃそのままなんだから。

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2013年6月14日 (金)

レストランの舞台裏

取材にいくと
たとえばレストランでは
料理という本題いがいの
いわば舞台裏で垣間見えるシーンに
目がいく。
たとえばこんなふうに
おなじみのテーブルクロスが重ねてるところ。

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それから
こんなふうに客が入る前に
前菜をセットしているところ。

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でも
たいていのレストランでは
オープンまでは
仮眠をとって備えているんだよな。
オープンになると
生命が吹き込まれたように
料理人もサービスも
いきいきと動き出す。
あれはいつ見ても
僕の好きな場面だ。

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2013年6月13日 (木)

デイビッド・ボウイ・イズ

「前売り券完売。
200枚の当日券求めて
連日朝から行列」と
朝日新聞で書かれていた
ロンドンの
ビクトリア&アルバートミュージアムでの
デイビッド・ボウイ・イズ」展。
行ってみたいなあ!

Images

その記事に
鋤田正義さんの
上記の画像が使われていた。
山本寛斎さんのステージ衣装だ。

これと同じ写真(を巨大に伸ばしたポスターが
当時(初来日のとき)3階ぐらいまで
吹き抜けになっていた
渋谷西武B館にどーんと
飾られていたのを思い出した。

当時の西武は地下がおもしろくて
マーク・ボランのポスターもあったし
enomarにはゲンズブールと
ジェーン・バーキンの写真も飾られていた。
そういうのが
マルチメディアと言うのかもしれない。

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2013年6月12日 (水)

ランチ1週間その10

うまいランチのための
うまいランチには
なかなかありつけない週だった。

日曜日は
駒沢公園オクトーバーフェスト
ソーセージの盛り合わせ。

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そもそもはミュンヘンの
一部の地方で
毎年10月に
19世紀に同地の
ルートビヒ王と
ザクセン皇女テレーゼとの結婚を祝して
開かれたお祭りが起源。
そのへんは
日本の
「オクトーバーフェスト」のHPでも
触れられている。
しかし現地では
とても地域限定的なイベントであり
ドイツ人でも
ほかの地方のひとは知らなかったりする。

僕もミュンヘンに出張で行ったおり
何回か遭遇したことがある。
それはそれは
大量のビールが消費され
いかにドイツ人が
日本人とは異なり
巨大な胃袋と
消化能力を有しているか
見せつけられるイベントである。
日本では
マルシー・オクトーバーフェストみたいになっている
どこの代理店が持ち込んだか
日本中で
一年中やっているのはすごい。

ソーセージも
プレッツェル(パン)も
駒沢公園のものは
高くて
味はたいしたことなかった。
このあたりの
クオリティコントロールは課題だ。

水曜日は
八重洲の南インド料理「ダバ・インディア」にて
ミールズ(ランチセット)。

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ダール豆のカレー
南インドふう、とついたマトンカレー
マイルドなチキンカレー
それにラッサムスープや
サブジ(野菜炒め)
そしてパパド(豆せんべい)など。

木曜日は
ENGINE誌の取材で出かけた富津岬の
高はし」という定食屋で
あなご天丼。

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富津にいくと
いつもここである。
ほかの店はみな閉店している。
夏の海水浴シーズンには開けるのだろうか。
金曜日は
メルセデスベンツEクラスの試乗会のため
大磯プリンスで。

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これはステーキ弁当というのだろうか。
どこかにスイッチがあって
それを入れると
2分ぐらい加熱する仕組みになっている。
しかしフタを開けると
マカロニサラダが過熱されて
その酸っぱい匂いがぶわっと……。
むずかしいものである。

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2013年6月11日 (火)

Eクラスにはすごいモデルがある

「5月の販売台数は
社内計算を上回りました」
広報担当者が
ほくほく顔で語る
日本における
メルセデスベンツの販売実績は
好調だという。

その数字をさらに押し上げるべく
さる5月14日に
日本での発売が開始されたのが
ビッグマイナーチェンジを受けた
Eクラスだ。

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「Eクラスとしては初の
大きなスリーポインテッドスター」と
広報が言うように
フロントグリルが
アバンギャルドという仕様に準じて
(エレガンスという
従来のグリルを持つ
「エレガンス」は
唯一E250に設定されている)
Cクラスにあるように
大きく目を惹くものとなった。

加えて今回の目玉は
下記のとおりだ。
まず
ハイブリッドモデルの設定。
それから
安全装備の充実
それから
リアドアいがいの
ボディパネルの一新
(スポーティな印象が強まった)
それから
静止から100km/h加速が
わずか3.6秒という
E63 AMG S 4-MATICの設定。

ラインナップはなんと21種類におよぶ。
E250(595万円~)エンジンが2リッターに
E300(730万円~)4-MATICの設定もあり
E350 BlueTEC(798万円)ディーゼル
E350(872万円)
E400ハイブリッド(890万円)
E550(1120万円)

E63 AMG(1495万円~)4-MATICもあり
E63 AMG S(1750万円~)4-MATICもあり
うちE400ハイブリッド以外には
ステーションワゴンも設定されている。

大磯での試乗会では
メルセデスベンツ日本は
すべてのモデルを揃えていてくれたが
さすがに
すべては無理。
僕が乗ったのは下記だ。
E250
E250ステーションワゴン アバンギャルド
E350BlueTECステーションワゴン アバンギャルド
E400ハイブリッド
E63 AMG S 4-MATIC

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どれもそれぞれ印象ぶかいモデルだった。
E400ハイブリッド
35km/hまで電気モーターでの走行が可能で
リチウムイオンバッテリーを
フロントに搭載しているので
トランクルームが犠牲になっていないのがウリ。
重量のあるボディのせいで
乗り心地がよく
おとなしく走ってもトルクがあるが
加速のときは
3.5リッターV6に
モーターの駆動力が加わり
けっこう速い。
高いが。

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最も売れ線のE250
アバンギャルド(655万円)は
ポテンザのタイヤのせいか
乗り心地がいまひとつよくない。
エンジンは従来の1.8リッターに代わり
2リッターターボになったせいで
最高出力が7ps
最大トルクが40Nm増しているというが
アバンギャルドはすこし
パフォーマンス方向に振りすぎかもしれない。

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それより
タイヤサイズが小さく
ダンパーもスポーティなセッティングでない
フツウのE250はあたりがソフトで
好感がもてた。
メルセデスベンツ日本としては
アバンギャルドを推したいだろうが
僕が買うなら595万円のベーシック仕様でいいと思った。

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内装もきれいだった。
それ以上に
印象に残ったのは
E350BlueTECディーゼルだ。

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より静かになり
最高出力は41ps増
最大トルクは80Nm増
同時に燃費は50%ほど向上したという。
ディーゼルというかんじはいっさいない。
高価(ワゴンで833万円)だが。
高価すぎて買えない。
フトコロがあったかいひとはこれはおすすめだ。

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もっとフトコロがあったかいひとに
お勧めが
超ド級のE63AMG
Sがつくモデルはベースモデルから28ps増
トルクは80Nm増。
4-MATICは
これに前後トルク配分を
33対67で固定し
「高い操縦性と圧倒的な加速を実現」と
メルセデスベンツ自身が謳うモデルだ。

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これはもう圧倒的としかいいようがない。
ブレーキとか
ハンドリングとか
すごさの片鱗は
法定速度内でも感じられるが
SLSのもっともスポーティなモデルに匹敵する
動力性能は
よほど特殊な場所でないとわからない、

Amg_1_2

ただ乗り心地は意外によく
かつ外観にすごみは薄い。

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気づかないひとは気づかない
エアインテークに
カーボンファイバーという凝り方。
このあたりが
メルセデスの奥ゆかしさなのだろう。
メーカーによる個性としては
ライバルと違う打ち出しがおもしろい。

フロントマスクについては
賛否両論ありそうだが
バリエーションの個性は
たっぷり感じられる。
今度は6気筒と8気筒モデルにも
しっかり乗ってみたいものだ。

ところで安全装備について書くには
あまりに長くなりすぎたので
日を改めて書こうと思う。

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2013年6月10日 (月)

世紀の傑作デザイン

いま自動車のデザインは
安全性を含めた
技術要件を
いかにまとめるのが
もっとも重要な仕事になりつつある。

かつてのように
自由な発想で
誰もが息をのむような
斬新なデザインが出来る時代では
なくなっていると
デザイナーたちはなげく。

そんな彼らに
アイコン的な自動車デザインはありますか、と
尋ねたところ
多くのひとがすぐに「これ!」と挙げるのが
シトロエンDS19(1955年)だ。

Citroen_ds_2

さきごろ来日した
フォルクスワーゲンの
デザインディレクター(最も上の立場)
ワルター・マリア・デシルバ氏も
BMWのクリエイティブディレクターの
永島譲二氏も
同じ質問に対して
このDS19をあげたのだった。

「デザイナーがエンジニアリングを理解し
かつ理想が
もっともピュアにかたちとなった
希有な傑作」と
デシルバ氏は絶賛していた。

僕もこのあいだ
代官山を歩いていて
ふと
車庫に入っている同じクルマを見て
しみじみ「いいなあ」と思ったところだった。
これも偶然。

DSを設計したのは
イタリア人デザイナー
フラミニオ・ベルトーニといわれている。
中身は
戦前の骨格に
油圧とガスによる
画期的なサスペンションシステムを
組み合わせた
一時はやった言葉でいうと
未来と過去が交錯した
スチームパンクのようだ。

このときのシトロエンは
2CVやアミといった小型車や
SMというパーソナルクーペなど
傑作揃いだ。

DSは「ジャッカルの日」などいろいろな
映画にも登場
当時僕がよく覚えているのは
アラン・ドロンの「個人生活」で
車内に電話機が据え付けられていて
ビックリした。

異形のかっこよさだった。
こんなクルマ作る国があるんだなあと。
ただ乗るとラリーなどで活躍していたわりに
鈍重で
感動はない。
ふわふわとやさしいクルマだけれど。
エンジンが戦前に設計されたせいだ。

でも忘れられない。
美しいクルマは
永遠に歴史に残るという言説があるが
その代表例だ。


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2013年6月 9日 (日)

昨今のファッション事情

「ファッションが変わってきています」
さきごろ秋冬発表会で訪れた
ファッションブランドで広報担当者が
そう語っていた。
その傾向がおもしろい。

「たとえばバッグ。
いまはかちっとしたものでなく
見た目はカジュアルだけれど
比較的高価なものが
よく出ています」

いかにも高級にみえる
かちっとしたブリーフケースでなく
もっとカジュアルなデザイン。
布を使ったり。
かつ価格はより高く。

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これは八木通商の発表会で
バイヤーに人気だったという
J&Mデビッドソンのバッグ。

これなどが好例という。
特徴は
「J」のほうのジョン・デビッドソンの
ファミリータータン(のひとつ)を
使っていること。
もうひとつは
30万円になんなんとする価格。
こんなかんじがいまのトレンドに
ドンぴしゃだというのだ。

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2013年6月 8日 (土)

いろいろな場所がある

自動車の撮影をどこでやるか--。
慣れていないカメラマンには
悪夢のようだ。
いっぽう慣れているひとや雑誌には
ロケ現場が自分の表現手段にもなる。

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さきごろ
ENGINE誌の取材で
メルセデスC180の撮影に出かけた。
ひとがいない幻想的な光景だ。
僕はこのあいだ読んだ
コーマック・マカーシーの
「ブラッドメリディアン」に出てくる
荒野の風景を連想した。

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2013年6月 7日 (金)

日本人デザイナー特別講義

自動車デザインにとって
継続と変化は
難しい問題だ。
ファミリーアイデンティティと呼ばれる
ひと目見て
そのメーカーの製品と
わかることは大事だが
似通ってしまうと
市場に飽きられてしまうし
上級モデルが下のモデルに似通うと
潜在的購買層が敬遠する傾向が出る。

そんななか
ブランドイメージをデザイン上も
かなり大事にしていると見受けられる
BMWがデザインプレゼンテーションを開いた。
講師はBMW本社で
エクステリア・クリエイティブ・ディレクターを務める
永島譲二さん。

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6月4日に日本発売された
3シリーズ・グランツーリスモの発表に合わせて来日した。
これがおもしろい。
自社のデザインについて
手放しで褒めるのでなく
第三者的視点を織り交ぜながら
分析的に解説してくれる。

「先代の7シリーズ(E65)
5シリーズ
3シリーズは
どれも個性があって
表情がはっきりしていました。

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先代7シリーズ(初期型)

「そのあとどのシリーズも
モデルチェンジして
はたして現行モデルはおとなしくなり
車種ごとの差別化が少なくなっています」

BMWに勤務して25年という
永島氏はていねいな言葉づかいで
まるでデザイン史を説く大学教授のようだ。

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現行7シリーズ


Bmw5_2

現行5シリーズ


Bmw3_2

現行3シリーズ

「右の端のモデル
たとえば7シリーズから
左の端のモデル
たとえばZシリーズまで
すべてに共通する
デザインアイデンティティをしっかり与えることを
本(各モデル)を両側から支える本立てにたとえ
ブックエンド・ストラテジーブと呼びます。
それがいまのBMWデザインです。
どうもコンサバになっている気がします。
次の世代は変化するかもしれません。
デザインは波のようなものがあります」

そう言ったあと
永島さんが
新しい時代を予感させるモデルとして
見せてくれたのが
6シリーズグランクーペ

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「これまでBMWは
さほど空力に熱心ではなかった」と言いながら
「今回はきびしい燃費規制を視野に入れて
あらゆる部分に空力処理を施しました」

さらにもうひとつが
衝突安全基準。
とくに歩行者保護の規制が厳しくなり
万が一歩行者をはねたとき
ボンネットが歩行者を
受け止めなくてはならないという基準にのっとって
ボンネット高が高くなっている。

これらが新しいデザインに影響を与える
与件なのだという。
このなかからカッコよさを作っていくのは
なかなか大変なことだな。

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永島さんが見せてくれたのは
まもなく登場といわれる
4シリーズ(3シリーズのクーペ)のスケッチ。
随所に3シリーズ・グランツーリスモなどとの
関係性を感じさせる要素が盛り込んである。
「3シリーズより
ひとクラスかふたクラス
上に見えるかもしれません。
エレガンスや線の伸びやかさが
強調されています」と説明してくれた。
というわけで
まだまだ書き足らない
デザイン講義だった。

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2013年6月 6日 (木)

最後の贅沢なワインとは

ほんとうにおいしい赤ワインは
ボルドーなら
五大シャトーになってしまうのですか?と
訊いたのは秋元康さん。
「GQ」7月号で
最後の贅沢としての赤ワイン(と料理)はなにか?と
秋元さんとともにさぐる取材をした。

それに対して
ソムリエの石田博さんの答えは
ビンテージによっては
それ以上のパフォーマンスを出す
(かつ価格は低い)
ワインがあります、というものだった。
]
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原宿「レストランI(アイ)」の
シェフソムリエも務める石田さんの
おすすめは
シャトー・コス・デストゥルネル
(コスと呼び習わしている)
2000年のもので8万円ぐらい。

高いが
5大シャトーに較べたらうんと安い。
「それでいて
コスは
ビンテージによっては
マルゴーや
ムートンより上にいくこともあります」と言う。

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ワイン好きには釈迦に説法だが
ボルドーは
デキャンタしたあと
サーブする前にボトルに戻す。

飲ませてもらったのは1982年もの。
価格は10万~15万円のあいだだそう。
高いが
5大シャトーに較べたら
やはりうんと安い。
味はすばらしくこなれていて
ほとんどすべての角がとれ
ワインといっても
そこらのワインとは別の作品になっている。

これに合わせる料理として
石田さんは
トリュフ入りオムレツを提案してくれた。
いまは食べられないが
取材が3月だったので
ぎりぎり間に合って
これになった。

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トリュフと玉子が
このようなワインによく合うということだが
大事な点は
フライパンで炒めるのでなく
湯煎でつくることだという。

ほろほろかげんがいい。
それをメルバトーストと合わせる。
いまはトリュフは冷凍か
トリュフオイルということになってしまうが
まあ
このワインだと
なにも食べ物はいらないだろう。
そのままが最高である。

一概にはいえないが
店頭で7000円以上のワインだと
だいたいそのままで飲むのが一番よろしいと
僕は思う。

この「GQ」の連載は
最後の贅沢というテーマなので
まあなんの最後はともかく
これでワインをもう飲めないというときに
コスというのも
よくわかるようなセレクションだった。

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2013年6月 5日 (水)

ランチ1週間その9

先週はイタリアにいたのだが
いまから思い返すと
遠い過去のようである。
月曜日は
ベローナ近郊の山上にあるレストラン
Relais MirabellaRelais Mirabella」で。
ビテッロ・トンナート。

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牛肉である。
それからベローナふうの
餃子大のラビオリ。
なかにはリコッタチーズが入っている。

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地元のチーズは
どれもあまり個性(味)にとぼしかった。

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火曜日は
ガルダ湖ちかくの山中の
こんなところに店が?と
欧州によくあるタイプの
隠れ家タイプのレストラン
Antico Casale Tre Camini」で。
トリュフかけニョッキ。

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とろけそうでいて
芯の存在を感じさせる
絶妙な食感。
メインは庭に設けた
焼き小屋から運ばれてきた
そこで育てたチキン。

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身はしっかりしている。
水曜日は……
エールフランス機内だったが
なんとランチが出ない。
日本時間の朝5時に出たっきり
つぎに出たのは
日本時間の夕方5時。
その間
機内であるものといえば
カップラーメンと
スウィーツのみ。

うーん……
カップラーメン?
ありえない。

そもそも出発のときを
思い出しても
21時50分のフライトだから
20時すぎには待機しているのだが
となると夕食は家では食べられない。
しかいラウンジには食べものなし……。
いったいエールフランスは
乗客のことをどう考えているのか。
ひもじいというのはツライよ~。

木曜日は
神谷町インド料理「ニルバナム」にて。
評判のいい店なので
期待して行ったら……ブッフェだった。
僕はブッフェが嫌いなのだ。
なぜかというと
作りおきだし
料理の基本である
順番に出していくという流れを
無視しているし。

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食べたのは
マトン
ダルバラク(ダール豆のカレー)
バダ(ダール豆のドーナツ)
イドリ(蒸しパン)
なかでも
イドリは酸味がそこはかとなくあり
秀逸。
油もないし。
朝食にも食べたいパンだ。

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2013年6月 4日 (火)

ビートルとの出合い

「6月いっぱいで閉店」
最近では
なんというか
あまり珍しくなくなった
こんな文言を
このあいだ桜新町を歩いて見つけて
このときはちょっと感慨にふけった。
そこがプラモデル屋だったからだ。

そもそも
プラモデル屋(模型屋)など
このところ
街で見かけなくなった。
むしろいままで
よくがんばってくれた、というかんじだ。

このときは
オウプナーズで
自動車部門のディレクターをしている
スズキ氏と一緒だったので
プラモデルに抱いている思いは
かなり違いそうだが
誘ってとびこんでみた。

店内はちくはぐな商品構成で
飛行機のプラモデルは
ガレージキットまであるいっぽう
クルマはほとんどなし。
ミニ四駆に使う工具などが
並べてあるが
埃をかぶっている。
つまりいまは老いも若きも
この店を訪れていないということだろう。

20代かと思われる女性が店番をしていたので
聞けば
おじいさんが開いた店で
お父さんが店主で
彼女はいま店番なんだそうだ。

商品が増えなければ客が来ない
かといって
いたずらに商品を増やしては
在庫がかさむ……という悪循環の
ひとつの象徴のような店だった。

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僕はそこで
チェコのCMK製
フォクルスワーゲンの木炭車の35分の1モデルを購入。
43年に燃料が枯渇してきた際
作られたモデルのようだが
手元にミリタリービークルの資料がなく
よくわからずじまい。

なんでこんなモデルをというと
この日新型ゴルフの発表会で
フォルクスワーゲンがいかに
さまざまな燃料に取り組んでいるかの
レクチャーを受けていたため
燃料とVWという結びつきが
このプラモデルとの出合いを後押ししたかたちで
購買に踏み切ってしまったのだ。

昔は街に
こういう趣味的な店が多く
時間つぶしにももってこいだったのだが
いまはなにもなくなってしまった。
ほんとうに寂しい。

「閉店したら
このプラモデルどうするの?」と尋ねたら
「全部捨てちゃうでしょうね」と
あっさりした答えが返ってきた。
よけい寂しくなった。

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2013年6月 3日 (月)

新型ゴルフは知的なクルマだ

「国産ハイブリッドだって標的です」
フォルクスワーゲンの日本法人の
広報担当者が鼻息あらく語っているのが
7世代目になった
新型ゴルフの燃費について。
JC08という基準で計測した場合
1.2リッターの「トレンドライン」で
リッターあたり21km
「我われの実測だと
高速走行が多いユーザーなら
実燃費は国産のベストセラーハイブリッドと
そう変わりません」
裾野カンツリー倶楽部での
試乗会でそう聞いた。

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サイドウィンドウと側面の曲率がみごとに同一

新型ゴルフは
新しいプラットフォームを得た
ほんとうの新型だ。
先代はプロットフォームが
5代目からの持ち越しだったので
(それにしては
とてもよく出来ていたが)
今回は意気込みが違う。

とくに燃費(CO2排出量)低減に関しては
フォルクスワーゲンは熱心で
なにしろランボルギーニですら
エミッションゼロのモデルを
2015年までに発表するというぐらいなのだ。

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新型ゴルフは
新型エンジンによる高効率化と
全体の軽量化によって
アップデートされていることに加え
乗り心地や静粛性などの快適性も
大幅に向上していた。

ラインナップは
1.2リッターターボ(249万円~)
1.4リッターターボ(299万円)
先代にあったツインチャージャーモデルは
今回は廃されている。

スタイリングは誰がみても
ゴルフとすぐわかる継続路線で
インテリアは欧米ではおそらく
インフォテイメントがぐっとモダナイズされているのだろうが
日本の通信システムはガラパゴス化しているので
新しさはあいにくない。

いっぽうで1.4リッターにはオプションで
DCCパッケージ(14万7000円)が用意されていて
スポーツ
ノーマル
コンフォートというモードに応じて
ダンピングが変わる。

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もうひとつ新しさは安全装備の充実ぶり。
プリクラッシュブレーキシステム
プロアクティブ・オキュパント・プロテクション
マルチコリジョンブレーキシステム
ドライバー疲労検知システム
以上が全モデルに標準装備。

1.2リッター「コンフォートライン」と
1.4リッター車には
アダプティブクルーズコントロールが標準装備。
こちらは静止までクルマが自動で行い
再スタートはアクセルペダルを軽く踏めばよい。

1.4リッターには下記がさらに標準装備される。
レーンキープアシスト
ドライビングプロファイル機能
レーンキープアシストは
自動ステアリング補正機能が備わる。
ドライビングプロファイル機能とは
ノーマル
エコ
スポーツ
インディビジュアルに応じて
エンジン/シフトプログラム
ステアリングトルク
アクセルレスポンスが変わる機能
(さらにエコでは
エアコンが省エネモードに)

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室内は意外に広々としていて
ヘッドルームはかなり余裕がある。
またリアシートも
着座位置を変更して
「従来のベンチのようなポジションから
サルーンのようなポジションへ」(広報担当者)変更された。

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新型ゴルフは
僕にとっては
広報担当者から
VWの環境対策と併せて説明を聞くと
どんどん好感が増していくモデルだ。

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これはオプションのレザーパッケージ(26万2500円)

ハイブリッドを買うひとのうち
感覚でなくて
頭で選んでいるひとは
少なくないだろうから
(でなければ
あのドライビング感覚が我慢できないだろう)
新型ゴルフもそういうひとへ
アピール度が高いと思う。
少なくても僕は気に入った。

でもって
買うなら
1.2リッターのTSIコンフォートライン(269万円)で
レーンアシストを
オプション(6万3000円)で装着するかな。

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2013年6月 2日 (日)

SLKのマニュアルはいい

日本は特異な国ですと
ときどき言われるのだが
理由は
オートマチック変速機の多さ。
米国ですら
4割はマニュアルだそうだ。
理由は
習慣的なものとともに
頻繁なギアチェンジが必要な
交通状況でもないし
(いちど速度がのったらそのまま)
楽しいし……など
いろいろ考えられる。

マニュアルシフトだと
どんなクルマでも
2割がた楽しさが倍増する。
加えて
エンジントルクがあったり
ハンドリングが軽快だったりすると
オートマチック変速機では
もったいない、と思うようになる。

さきごろ乗ったメルセデスSLK200MT
マニュアルの楽しさが
充分に活きたモデルだった。
エンジンは184馬力の1.8リッター4気筒ターボで
これに6段マニュアル変速機が
組み合わされている。

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「いいよ!」と
周囲の自動車ジャーナリスト連中から
聞いていたが
実際に
東京と箱根を往復したところ
本当に楽しい。

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エンジンのパワーとトルクを
自分の意志どおりに
引き出して走れる感覚は
マニュアルならではだ。
かつSLKはハンドリングがとてもよく
ワインディングロードで軽快で楽しい。

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価格は493万円。
高いといえば高いが
メタルトップは開閉式だし
特別感もあって
その意味ではお買い得だ。
僕はとても好きな1台である。

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2013年6月 1日 (土)

千里眼の冷やし中華

行けば
いつも長い行列が出来ている。
中野通りの
駒場東大そばにある
ラーメン屋「千里眼」で
冷やし中華の取材を
今月の「UOMO」のためにした。

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太く硬い麺に
とんこつ系の
塩が聞いたつゆ。
分厚い脂たっぷりの
チャーシューに
生野菜というのが特徴。

「酸味はなし。
世間の常識から
離れてみたかった」とは
同店の店長の言葉で
たしかに僕には違和感があった。
おもしろいのは
「いつ始めるかわからない」ということ。

ひょっとしたら
もう提供しているかもしれないし
ひょっとしたら
7月になってからかもしれない。
ラーメン屋というのは
こういうところがウケているのだろう。
いろいろな店が
いろいろなこだわりでラーメンを作る--
ビジネスモデルとして
世界どこでも通用しそうだ。

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