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2013年2月28日 (木)

ヘイフンテラスの点心はいい

日比谷の「ザ・ペニンシュラ東京」の
広東料理「ヘイフンテラス」では
いま「リミットレス・ランチ」と題した
点心のブッフェをやっている。

最近ナンバーツーが日本橋の
高級ホテルの中国料理店に移籍し
必然的に
新しい副料理長を迎えた
ヘイフンテラス
実態としては
以前よりおいしくなったんじゃないか。
一種のケミストリー(化学変化)か。
かなりおいしさが印象に残った。

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前菜2皿、スープ、5種類の点心は固定で
(ここにはおなじみトリュフ餃子とか)
そのあと
15品から選べる。
ランチ(6880円)と
ディナーとがある。

安くはないが
小籠包
スペアリブの黒豆ソース蒸し
エビイカ団子のカレーソース蒸し
トンポーロ-
焼きタロ芋餅
焼きクワイ餅
四川風坦々麺など
かなり気分があがる。

自分がこのような食事がとても好きだと
あらためて確認。
ヘイフンテラスも
ハタやナポレオンフィッシュなど
広東が得意でかつ旬の食材を
事前予約で用意してもらうのが
かしこいつきあい方ともいえるが
いい素材で作った点心
どうしてどうして楽しい。
ヘイフンテラスの魅力満載だったなあ。

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2013年2月27日 (水)

チャイナブルーの驚き

コンラッド東京」で
PRを務めるIさんから
「たまにはゴハン食べましょう!」と
誘ってもらい
同ホテル内「チャイナブルー」へ。

ここは香港出身の
謝偉城(通称アルバート)シェフが
厨房をあずかる。
「何料理と訊かれれば
ベースは広東で
ホテルのレストランなので
四川や上海など
いちおういろいろ手がけています」と
むかし聞いたこともあるが
何料理?と訊かれたら
僕ならアルバート料理と答えそうだ。

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提供されるものは
すべて驚きがある。
まずクレープのように
食材を包んだ前菜。
燻製鴨肉と
下にぱりぱりの食感の湯葉が入っている。
茶色いほうは
たまり醤油が練り込んである。

それから白身魚のチョンファン包み蒸し
フォアグラのソースだそうだ。

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チョンファンは漢字で腸粉と書き
米を原料につくる
つるっとしていながら
もちもち感もある
独特の広東式粉モノ。
重ねたチョンファンの下に蒸したタラが。
タラのおいしさと
あの独特の身のくずれかたが
もちっとしたチョンファンと
おもしろいマッチングを感じさせる。
しめはアワビの入った
独特の噛みごたえの麺。

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そしてデザートは
中央に個性的なティラミスが。

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エルメもそうだったから
最近のスウィーツ界の一種の流行りなのか
柑橘系の酸味を強く効かせているのが特徴。
底に薄くコーヒーを含ませたビスキュイが。
しかしコーヒーはあくまで
ほんのわずかのフレイバーで
このスウィーツの
食後の爽快感という目的を損なっていない。

シェフはシンガポール人の夫人と
東京各店の食べ歩きが大好きだそうで
新橋の居酒屋とかにいるとか。
日本のレストランで得た
インスピレーションを
料理に活かすのに積極的だと
広報Iさんは教えてくれた。

いいねえ。
チャイナブルーがすばらしい驚きに満ちているのは
こういう背景があるのだな。
この話しをきくと
一緒に食べ歩きしてみたいと思うな。
問題は僕が広東語を勉強するまで
わきあいあいとした
会話が出来ないということらしい。

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2013年2月26日 (火)

2つのエドシック

シャンパーニュ試飲会という
うれしい催しが
さきごろ六本木で開かれた。
パイパー・エドシックと
シャルル・エドシックという
高級ブランド。
僕も招待を受けたものだから
ほいほい出かけていった。

主宰は
レミーコアントロージャパンで
ジャーナリスト3人だけの
いわゆるラウンドテーブル形式の
ランチ試飲会。
会場は
飯塚隆太シェフの「Ryuzu」(六本木)だ。

先方からは
超難関の資格試験で知られる
マスターオブワインの称号をもった
オーストラリア人の
ネッド・グッドウィン氏も参加。

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もとサーファーだったというのも
うなずける
なかなかワイルド系な風貌で
若い頃の写真より
いまのほうがリラックスしていて
いい雰囲気がある。

同じエドシックの名前をもっていても
(英語だとハイジック
フランス語だとエイジックと発音するようだ)
違う個性を持った
2つの高級シャンパーニュについて
味わい方をグッドウィン氏が教えてくれるというのが
この回のありがたい趣旨。

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まずは赤いラベルでおなじみの
パイパー・エドシック「ブリュット」
瓶内で2年熟成させるのが特徴で
まろやかな口あたりのワインだ。
これにはゴボウの香り豊かなポタージュが出た。

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つぎがシャルル・エドシック「ブリュット・レゼルブ」
シャルル・エドシックは
一時期は日本でも知られた名前だったが
近年はほとんど輸入が途絶えていた。
それがオーナー会社がいくつか変わった末
2011年にリブランドされ再スタートを切った。

1851年創業のこのメーカーの特徴は
数少ない石灰岩の石切用洞窟(クレイエール)で
温度管理をしながら
長く寝かせて熟成させ
クオリティを管理していること。
もうひとつは
「ブリュット」には
味の品質を安定させるために
リザーブワインを使うこと。

残りにピノノワール、シャルドネ、ピノムニエを
均等に使うという珍しい作り方だ。

ボトルのデザインも変更し
底部を広くして澱(おり)がたまりやすくすると同時に
瓶の口は狭くして空気との接触は
出来るだけ少なくなるようにしたという。
なんでも10%は減らしたそうだ。
味が安定しつつ
香りを封じ込めるためだ。

味わいはさわやかで甘みも適度で
アペリティフに向くという評論家もいれば
今回のグッドウィン氏のように
「疲れないワインなので食中酒にいい」という主張もある。

飲むとたしかに
「NV(ブドウの収穫年に応じて作られたものでないワイン)として
最高の味わい」と褒められるのもわかる。
そして3つめが
シャルル・エドシックの「ロゼ・レゼルブ」

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赤と白のリザーブワインの比率を20%に抑え
うち赤ワインは5~6%という。
メーカーはそれによって
良質のジャムのような風合いが生まれるとしている。
ロゼというのも
いいものだ。
白にも赤にも
どちらかに転びそうで転ばない
微妙は風合いを味わっていると
いま世界的にはロゼはやりで
「日本は例外的」とグッドウィン氏に言うのも
むべなるかなだ。

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そして4本めがパイパー・エドシック「ロゼ・ソバージュ」。
かなり強烈な印象をもつロゼで
色ばかりか
「ほおの裏側にタンニンを感じる」と
グッドウィン氏が表現するように
赤ワインと白ワインが
入れ子のように
ボトルの内部に入っているようにも感じられる。

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手前がパイパー
ふたつのブランドの考え方の違いが
色にも出ている。

これもかなり僕の好みだ。
今回の4本は5000~8000円で
シャンパーニュとしては
買いやすい部類だ。
魅力は個性がはっきりしているところ。
2つのエドシック
(ただし醸造責任者も樽も別)との
いい出合いがあったことが嬉しい。

力強いロゼにはラム。
品のよい香りがよく合っていた。

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2013年2月25日 (月)

ラーメンのいま

発売になった
UOMO」4月号で
小山薫堂氏と小宮山雄飛氏
おすすめの
ラーメンを取材。

小宮山雄飛氏は
さいきん気に入っているという
伊藤商店」の特醤油ラーメン。

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中目黒駅から山手通り外回りをいって
246号をくぐる手前にある。
僕が取材依頼にいったのは
正月明け早々だったから
いま誌面でその写真を観ると
大昔の感がある。

小山薫堂さんが好きだというのは
銀座「萬福」の中華そば。

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伊藤商店のも
比較的あっさりしているが
中国料理店の
萬福は先々代から受け継いだ味といい
さらにあっさりしている。
さすがの僕も
炒飯をいっしょに頼んだほどだ。

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小宮山氏はラーメン好きで
新店開拓にも熱心だが
小山氏は(僕と似ていて)
中国料理店のそばを好むタイプ。
そのなかでラーメン的なそばを探してくれたから
けっこう取材は難航。
2軒に断られた。

いまラーメン好きは
醤油味を好んでいるとかだが
「とんこつをずっと作ってきて
醤油に挑戦したら
何倍も手間がかかるんでびっくりしました」と
伊藤商店の厨房をあずかる
Hさんというひとが言ったが
要するに
東京そだちはみな
「オレのラーメン」という記憶が
尺度になっていて
醤油ラーメンにはつい一家言呈してしまうせいだろうか。

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2013年2月17日 (日)

シューティングブレークの世界

クルマの世界には
ニッチ(すきま)がいっぱいある、と
いわれている。

なにをもって
ニッチというか
とらえかたは様々で
僕は
ユーザー層をうまく開拓することが
ニッチマーケティングだと思うが
自動車メーカーは
往々にして
デザイン的なバリエーションがそれだと思っているようだ。

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最新のニッチ製品のひとつが
メルセデスのCLSシューティングブレーク
そもそもクーペのように
後席の存在感を小さくしながらも
4枚ドアを備えたCLSがニッチ商品だったが
これにワゴンのような
小ぶりな荷室をつけたのがシューティングブレークだ。

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この名前は
シューティング(狩り)用
ブレーク(フランスでステーションワゴンのこと)からきていて
自動車としてこれまで
大々的に
この名を使ったモデルはなかったと思う。

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英国などでは
小さなコーチビルダーとよばれる職種があり
彼らが自分たちの工場で
もちこまれた高級クーペに
荷室をくっつけた特別製のクルマを作ってきた。

コーチとは馬車のことだから
馬車文化は
21世紀になっても
すたれていないのがおもしろい。
ブレークも馬車のジャンルで
練習用の小さな馬車のことを指したりする。

CLSシューティングブレークは
下記のラインナップがある。
CLS350 970万円
CLS550(四輪駆動) 1240万円
CLS63 AMG 1680万円

ここでとりあげた画像のモデルは
AMGのもので
ものすごいパワー感だ。
そもそも3.5リッターV6モデルでも
充分な力があるだけに
「どう書いていいかわからない」と
自動車ライターの知り合いが
言っていたのもわかる気がする。

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おそらくAMGの特徴は
よりスポーティな性格が強い。
なので
ちょっと幅員のあるワインディングロードを
がんがん飛ばすようなひとに向いている。
そんな道
日本にはほとんどないが。
あとは最も高いモデルが好きなひと。

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ただしスポーツカーではない。
それなら300万円弱のVWポロGTIのほうが
よっぽどスポーツカーだ。
でもAMGでなくてはいけないひとがいる。
それがクルマというものなんだろう。

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2013年2月11日 (月)

ENGINEの大がつく試乗会

今日は「ENGINE」誌の原稿書きだった。
取材内容は
先日大磯で行われた恒例の大試乗会。
僕はこのとき
ポルシェ911カレラ4S
クライスラー300SRT8
MINIコンバーチブルJCW
アバルト595コンペティチオーネ
ルノーメガーヌRS
VW HIGH UP!といったモデルに乗った。

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UP!いがいはスポーツカーあるいは
かなりスポーティなモデルだ。
つねに飛ばしていると
だんだん疲れて飽きてくる
かというと
そんなことはない。

モデルによって
多少の好みの度合いは違うが
どのクルマにも個性があって
楽しめた。
ただもしこれが
BMW650iグランクーペとか
ボルボS60T6とかだったら
話しは違っていたかもしれない。

一瞬の試乗でどうこういうより
長いあいだ乗って
よかったとか
いまいちだったとか
そういう感想が醸成されてくるような
クルマだからだ。

なにはともあれ
外国車は個性があってよい。
「日本の若者はクルマに興味がない」と言うと
「え? 意味がわからない」と返す国の
ひとたちが作っている製品だけある。
気合いが入っていると思ったな。

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2013年2月10日 (日)

ハイアットリージェンシーでスウィーツに出合う

新宿・東京都庁のならびにある
ハイアットリージェンシー東京
レセプション階にある「カフェ」で
3月29日まで
スイーツブッフェ」なる
甘いもの食べ放題のブッフェが展開中。

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僕たちジャーナリストのために
広報は大きめの丸テーブルを
ひとつ用意してくれていて
まさに「ラウンドテーブル」状態。
(メディアを集めて
小規模のレクチャーが行われることを
ラウンドテーブルと呼ぶ)

僕が行ったときは
広報のK氏いがい
すべて女性。
たら~(汗)となり
「やはり男性は来ませんか」と尋ねると
「いえいえ前の日は
男性ばかりでしたよ」との答えだった。

今回のスイーツブッフェは
ペストリーとベイカリーに
佐藤浩一新料理長を迎え
「これから少しずつ内容を改良していく」(広報)ための
お披露目の目的もあるようだ。

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内容はぜいたく。
マカロン
プティケーク
ショコラ
プレミアムケーク
小菓子とジェラート
ベリーヌ
それにピッツァやサラダ
そして飲み物は
ホットチョコレートなど
パティスリーならではものから
マリアージュフレールの茶葉まで揃う。

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佐藤浩一料理長は
マキシム・ド・パリで長いあいだ修業をしたあと
「パティスリー・サダハル・アオキ」
パリ1号店(2000年)オープンにも携わるなど
スウィーツ歴は長い。
佐藤料理長のコンセプトが光るのは
ひとつはチョコレートタルト。
チョコレートはトリノのドモーリを使う。

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いまのところ
昔のカカオを使ったビターチョコレートなど
超がつくほど
チョコレート作りにこだわりをみせる
ドモーリの製品を使いながら
食べやすくアレンジしてあるが
そのうち
一般的な食べやすい路線と
こだわりの路線
2本立てになるといいというようなことを
佐藤料理長と話した。

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もうひとつ
佐藤料理長のこだわりはマカロン。
フランスの有名パティシエの多くは
シロップを入れた
いわゆるイタリア式なのだが
佐藤料理長のマカロンは
もっとあっさりと仕上げたスイス式。

「いまはまだシンプルに仕上げていますが
そのうちフレーバーをいろいろ
加えていったりしてみたい」とのことだ。
このように
いまの「カフェ」に並ぶスウィーツの多くは
ボンボンショコラをはじめ
こだわりという点ではいまひとつだ。
隣にあるブティックとの
連携を深め
「ブッフェで気に入ったスウィーツを
買って帰っていただけたら」(広報)という
ホテル独自の
マーチャンダイジング的視点もあるようだ。

そこから離れていって
ここでしか食べられないスウィーツが
並ぶようになれば
ブッフェでなくても並ぶ。
そういえば
このブッフェでのみ提供される
「苺のキャラメリゼ、軽いメレンゲと
クレームエペス添え」は食べる価値あり。
卵白の粉末を水をあわせて作ったメレンゲで
フロマージュブランをはさんでおり
イチゴの甘酸っぱさをいかしたシロップがけ
そしてバニラアイス。

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「ぐちゃぐちゃに壊して食べてください」という
料理長の言葉どおりにすると
じつにうまい。
このコースは3000円だが
これとお茶だけで
ホテルだと3000円ぐらいになりそうだ。
となるとこのブッフェはお得であるな。
というあさましい打算も働くのである。

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2013年2月 9日 (土)

東京マリオットホテルが12月に

今年から
来年にかけて
各地でホテルラッシュといわれている。
2013年は新しいホテルはないと
いうことだったが
さきごろ
品川駅ちかく
御殿山の
「御殿山ガーデン/
ホテルラフォーレ東京」が
今年12月に
東京マリオットホテル」に
リブランドするという発表会が開催された。

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発表したのは
森トラスト・ホテル&リゾーツ株式会社の
伊達美和子社長。
「新幹線の駅があり
24時間空港をめざす羽田空港のハブであり
将来的に
リニアモーターカーの発着も言われている
品川駅の重要性を
あらためてかんがみて
ホテルをふくめた
御殿山ガーデンのリニューアルを行う」と
語ったのだった。

P1030718_2 東京マリオットは
マリオットインターナショナルが運営する
18ものブランドのなかで
フラッグシップブランドにあたる
マリオット・ホテル&リゾートに属する。
「80年の歴史をもつわがグループは
いま3700のホテルを世界的に展開しています。
アジアでは45
日本では9つが展開中で
3つが開発中です。
今回の事業展開に高い期待を寄せています」
このために来日した
マリオット・インターナショナルの
ジョン・マリオット三世代表取締役副社長は
語るのだった。

伊達美和子社長は
今回の事業は
森トラストグループにとっての
第4ステージにあたると、とする。

「第1ステージは
1973年のラフォーレ倶楽部
第2ステージは
1997年の万平ホテルやリーガロイヤルなどとの提携
第3ステージは2005年のコンラッド東京やシャングリラ東京
そして第4ステージとして
新規ホテル開発や
既存ホテルのリノベーションをやっていきます」(大意)

詳細はまだ発表の段階ではないとし
部屋の広さ(現在平均で36平米で250室)などは
そのままにするが
レストランやスパなど
どうなるかについても
言及は避けられた。

品川からも五反田からも
微妙に遠い
御殿山ヒルズ
それだけに
魅力的なコンテンツを見せてくれるのではと
僕は勝手に期待しているのだが。

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2013年2月 8日 (金)

レンジローバーが新型になった

レンジローバーという
英国で作られる
SUVがフルモデルチェンジを受けた。

かつては
もっとも英国的なクルマともいわれ
レザーとウッドの古典的な素材による内装と
押し出しが強くない
ひかえめなデザインの車体の組合せが
それゆえにお金持ちからの
支持を集めてきた。

Rangerover_9

こちらは初代レンジローバー

今回は4代目。
5mの車体に5リッターのエンジン。
エンジンの排気量を小さくする
ダウンサイジングが
世界的な傾向で
ジャガーですら
大型車体に2リッターエンジンを
搭載する時代にあって
依然としてかつての価値に固執している。

まあ
これは高級車の世界には
めずらしいことではなく
環境のことを謳う
ドイツの自動車メーカーも
大型車には
大きなエンジンを搭載しているのだ。

かといって
レンジローバー
昔のまんまというわけではなく
車体をオールアルミニウムにして
130kgもの軽量化をして
燃費をよくしたりしている。
クルマの場合
軽さは最高の善で
車体が軽くなれば
エンジンは小さくても加速はよくなるし
ブレーキだって小さくて済むし
いいことづくめである。

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新型は従来型のイメージを踏襲

まあそこで
厚い革のシートとか
毛足の長いクッションとか
そっちにいきがちなのは
マーケットの要求なので
しかたないかもしれないが。
昔はメーカーも
高級車でも新素材を使ったりと
冒険を試みた時期があったが
元のさやに戻ってしまった。

新型のラインナップは下記のとおり。
5.0 V8 VOGUE(ヴォーグ) 1230万円
5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE 1490万円
Autobiography 1670万円

「V8 VOGUE」のパワートレインは
自然吸気の4999ccV型8気筒。
最高出力は375ps/6500rpm
最大トルクは510Nm/3500rpmとなる。

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「5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE」は
同じユニットにスーパーチャージャーを組み合わせ
数値は510ps/6500rpm
625Nm/2500rpmとなる。
変速機は7速から上がオーバードライブとなる8段オートマチック。

僕が試乗した
レンジローバーは
5リッターエンジンに
さらにスーパーチャージャーを装着した
超パワフルなモデル。
かつ豪華な装備の
「オートバイオグラフィ」である。

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1670万円のオートバイオグラフィ

こちらは
22インチの大径ホイール
大出力オーディオ
バックレストがリクライニング可能の後席
(さらなる)高品質のレザーとウッドの内装材が
専用で用意される。

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スイッチ類の数が減っている

オーディオのブランドはメリディアン
メリディアンといえば
かつて英国のデザインスタジオ
ペンタグラムのケネス・グレンジが手がけた
ものすごくおもしろい
ホームオーディオで記憶に残っている。

羊羹みたいな形で
アンプのそれぞれの機能を
すべてバラ売りにして
プリメイン部はどうしても必要だが
PhonoとかTunerとかAuxとか
自分に必要なシステムだけ
買えばいいようになっていた。
問題はピンジャックによる接合部が
すこし弱いことで
寿命が長くなかったのは
そのあたりのハードの問題があったのかもしれない。
オーディオのデザインは
通常のプロダクトデザイン史から
こぼれおちてしまう分野なのは
なぜだろう。
すごくおもしろいと思うのだが。

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ギアセレクターの使い勝手はいまいち

とまあ
そんなことはともかく。
試乗会場は
横浜ベイアリーナ。
ここは朝行くと
大渋滞で高速から下りられないぐらい
下道が混む。
9時をすぎると
いっきに空いて
高速試乗にはもってこいの場所だ。
コーナリングなどは
どこで試しているのだろう?
いや、
ほかのジャーナリストの話だが。

乗ると
大排気量エンジン車のよさが
もういやというほど(笑)味わえる。
アクセルペダルを踏む足の
ごくわずかな力に反応して
クルマはぐいぐいと加速し
重量級の車体は巡航時に
ゆったりとした
気持ちのよい上下動を繰り返す。

ロングルーフは
後端部の空気の剥離をよくするなど
空力的なメリットもあり
高速での燃費を向上させることが
めざされているのがわかる。
高速走行時は
騒音はまずまずのレベル。
全高2mになんなんとする
四角いボディのクルマに
すばらしい空力は期待できないが
それでも予想よりはかなりよい。

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ハンドルに各種コントローラーがビルトイン

路面からの騒音は
ていねいに処理されていて
窓まわりの音が気になるぐらいだ。
先代から
劇的な変化があったわけではないが
先代が好きだったひとなら
同種の魅力が継承されているのを
このクルマの価値と考えればよい。

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オプションで左右独立型のリアシートが用意される

ドイツ製SUVに乗っているひとには
ドイツ人が考える
室内はすべて黒色で構成し
ちがう素材でも同じ黒色に見えるのが高級という
独特の価値観から少し離れてみるのも
いいかもしれない。
ダッシュボードは
造形的にはシンプルだが
素材と視覚(輝きなど)で
凝りまくっているからだ。

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ピアノフィニッシュの仕上げとクロームトリムが美しい


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2013年2月 6日 (水)

ピエール・エルメを堪能

世のバレンタインデイ商戦を略して
お菓子の業界では「バレン」と呼ぶらしいが
いまはそのまっさかりであり
同時に春に向けて
スウィーツ関連の業界が動くときでもある。

僕は仕事では
直接スウィーツのことを書く機会は限られているが
それでも
なんだか楽しいので
お誘いがあるとほいほい出かけていく。

さきごろは
ホテルニューオータニ」で
フランス人パティシエによる
ピエール・エルメ・パリ
開業15周年を祝うとともに
これから全館的に
大々的なコラボレーションを行う
お披露目のレセプションが開催されたのが
おもしろかった。

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同ホテルは
毎年ピエール・エルメのコレクションを
プレス向けにお披露目してくれるのだが
それが贅沢なやりかたなのだ。
宴会場を使って
壁際にはずらりと
エルメのスウィーツが並ぶ。

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今回は
ウェディング関連のクープやシャーベット
マカロンの数かず
ボンボンショコラやショコラショーなど
チョコレート製品がずらりと並んだ。
クープなどは
パティシエたちが
その場で作ってくれるから楽しい。

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これは「クープグラッセアンフィニマンショコラ」なるもの。
こんなふうに完成する。

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本人も来日し
「ホテルニューオータニの提案に
四季折々に咲く草花をテーマに
マカロンを作りました」と述べるなど
日本向けオリジナル製品にも
力を入れたことを強調した。

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それが「レジャルダン(庭)」と
名付けられた
2013年のマカロンのコレクションで
4月1日から同月30日まで
限定で販売する
「ジャルダン・ジャポネ(日本の庭)」を皮切りに
毎月1作品ずつ
あわせて8つのマカロンを販売するのだという。

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「ジャポネ(上)」は
桜にインスピレーションを得て
グリオットチェリーの甘酸っぱさに
どうも最近凝っているらしい
レモンゼストと
トンカ豆によるほろ苦さを加えたもの。
5月は「ジャルダン・ダンブル(琥珀の庭)」として
バラのクリームを積極的に使う。
説明を書いているほうが楽しいような
コンセプチュアルな製品だ。

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上が8つのマカロン。
4月のジャルダン・ジャポネ
5月のジャルダン・アンブル
6月のジャルダン・ポタジェ(野菜)
7月のジャルダン・フリュイテ(果物)
8月のジャルダン・アンダル(アンダルシア=マンダリンとレッドフルーツ)
9月のジャルダン・メルベイユ(驚異=オリーブオイルとキュウリウォーター)
10月のジャルダン・マラン(海=抹茶とジロール茸とレモン)
11月のジャルダン・パンプルムース(グレープフルーツ)
どれがどれかを
あてるのは難しい。

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2013年2月 1日 (金)

Aクラスのすばらしい乗り心地

メルセデスベンツ
新型Aクラスが発表された。
全長4.3mのハッチバックという
もっとコンパクトなメルセデス。

モデルラインナップは下記となる。
A180 ブルーエフィシエンシー(284万円)
A180 ブルーエフィシエンシー スポーツ(335万円)
A250 シュポルト(420万円)

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ミュゼ御殿場にて

A180は122psの最高出力と
200Nm/1250~4000rpmの最大トルクを発生する
1.6リッターターボ。
今回僕が試乗したのはA180の2台で
AMGが開発から参画して
シャシーやサスペンションに
手を入れたA250シュポルト
遅れての発売になる。
今回は触っただけ。

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A250シュポルトは見るからに迫力

アップでA250シュポルトを見ると
フロントグリルが強烈な存在感を持つ。

3代目の眼目を
プロ的にいうと
シャシーにある。
新開発され
コンパクトカー戦略の
中核をなすもの。
さきに発売されたBクラスと共通で
このあと3モデル
同じシャシーを使用するという。
たとえば今年の発売といわれている
CLAというクーペも
同じシャシーを使う姉妹車。

Cla

CLAの発売は今年

話しがAクラスそのものから逸脱するが
シャシー共有化は
いまの自動車メーカーの重要な課題で
クルマの土台になる
ここにしっかりお金をかけて
いいものを開発し
そこにどれだけボディバリエーションを
載せて商品力を強化していくかが
利益と
販売台数を世界競争している
自動車メーカーには重要なのだ。

メルセデスにかぎらず
フォルクスワーゲングループ
アウディで使っている
エンジン縦置きプラットフォーム(MLB)と
ゴルフ7から使用する
横置き用プラットフォーム(MQB)を使用。
これで価格を抑えつつ
上質なクルマを作るのだという。

で、Aクラスだが
僕がいちばん感銘を受けたのは
乗り心地だ。
ふわりふわりとして
路面段差を気持ちよくこなす。
まるで80年代までのフランス車。
さいきんこういう乗り心地のクルマには
あまりお目にかかっていなかった。
新型クラウンもよかったし
サスペンション技術は
確実にあがっているな。

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ダッシュボードにはモード切り替えスイッチ

もうひとつ
興味ぶかかったのはパワートレイン。
エコモードと
スポーツモードを
ボタンで切り替えられるようになっていて
エコモードだと
ほとんどつねにエンジン回転が
1000rpm台でキープされる。

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シフトアップは早く、いつもこのぐらいの回転数

デュアルクラッチ変速機は
7段のギアを使い
まめにシフトアップしていく。
だから都内では
すこし非力かなと思う場面も。
こういうところも
小さなエンジンを載せていた
昔のフランス車を連想させた。

ただしハンドリングは
目がさめるほどよい。
すーっと速度がのっていく
独特の走行感覚
(気がつくとびっくりするような速度で
走っていることも)に加え
カーブでの走行感覚は
このクルマの真骨頂だろう。
みごとなシャシー技術だ。

「Bクラスと
スペック的には同じだけれど
熟成は進んでいます」と
メルセデスの広報が言うのは事実だった。

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ホワイト系がきれいな標準モデル

室内はけっこう広くて
かつハイバックスタイルのシートは
ファブリックの選びかたなど
洒落ている。
とくにレザーは滑りやすいので
ファブリックがオススメ。
パターンも洒落ているし。

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つねにこうやって点いている

もうひとつ
小技としては
照明をつけると4つの座席の
ヘッドレストレイントのあたりに
ぽっとこんな照明が。(上)

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後席はおとなが2人ちゃんと乗れる。
ロングルーフの恩恵だろうが
こちらは空力的にもメリットがあるようで
高速走行性の高さや
リアからの風切り音の少なさに
貢献しているようだ。
スタイリング的には
いまひとつ軽快感に欠けるきらいがある。

あと気になるのは
Bクラスと同様
ステアリングコラムから生えた
ギアセレクター。

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DからPなど操作はしやすいのだが

右側にあるので
ガイシャ初心者が乗ると
ウィンカーだと思って
ギア操作をしてしまう危険性がある。
僕は実際
Bクラスを操縦したときに
高速道路上でうっかり
ギアをニュートラルに入れてしまい閉口した。

触ったときに違和感のある形状にするとか
(後付けのカバーでもいいかも)
なにか対策がほしい。

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メルセデスの「伝統」を感じたのは
後部座席のルームランプのスイッチ(上)。
運転者が操作するようになっている。
これはメルセデスの伝統だ。
なぜそうなっているのだろう。
安全性のため、という説もあるが。

ところで
スポーツのほうは
ダンピングが硬くなっていて
箱根の道ではかなり軽快。
ふつうのA180でも
カーブを曲がっていくときの
気持ちよさったら……。
意外にも
こういう山道が
Aクラスがかなり輝く場所である。

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標準モデルのリアビュー

A250シュポルトがこのあと登場とは
書いたが
さらにAMG版であるA45 AMGも予定されていて
世のなかは
ここまでスポーティ志向が進むと
メルセデスは考えているのだろうか。
もっとも欧州では
A200CDIのようなディーゼルモデルがある。
あれ日本にも欲しい。

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