米国から来たレンジエクステンダー
電気自動車か
ハイブリッドか--。
クルマの世界では
代替燃料車の開発競争が
繰り広げられている。
トヨタがさきごろ発表した
プリウスα(アルファ)は
従来のトヨタ式ハイブリッドシステムに
新世代の軽量で高効率の
リチウムイオンバッテリーを組み合わせた
新型車
(来週試乗予定)
いっぽう
米国のゼネラルモーターズは
VOLT(ボルト)という
電気モーターとガソリンエンジンで走る
新型車をさきごろ発表。
「ハイブリッドではなく
レンジエクステンダー」と呼ぶ。
今週日本でのお披露目が行われた。
パシフィコ横浜での発表会にて
レンジエクステンダーとは
「これからしばらく
代替燃料車の主流になるであろう」と
言われているタイプの自動車。
レンジ(航続距離)を
エクステンド(延長)するために
電気モーターに
内燃機関(ガソリンエンジンなど)を
組み合わせる。
電気自動車はバッテリーを使うので
走れる距離が限られてくる。
バッテリー残量が少なくなると
そこからエンジンが動く。
電気モーターのレンジを
エクステンドするのが目的だ。
ボルトも電気モーターを2つ備え
それに1.4リッターエンジンも搭載する。
バッテリー残量が30%までは
完全に電気自動車として走る。
160km/h走行も電気モーターだけでするそうだ。
その電気自動車としての走行距離は
30マイルが目安とか。
そのあとは1.4リッターエンジンが始動する。
電気モーターとエンジンを組み合わせて
燃費の向上と
CO2削減を目指す。
ボルトのことをハイブリッドととらえる向きもあるが
ゼネラルモーターズでは
最初からガソリンエンジンを使う
プリウスの方式とは一線を画すことを強調。
「これはあくまでも新しいジャンルのクルマ」とする。
あまりいろいろな概念が市場に出てくると
一般ユーザーが混乱するだけだが。
日本での発売時期は未定。
「これから日本市場への導入を前提とした
実証実験を行っていく」(日本ゼネラルモーターズ)そうだ。
震災後は
こういうクルマに
いざ停電になったときに
家庭用の電源となる
蓄電池の機能を期待してしまいがちだが
それについては
「今後の研究課題」と
米国から来日した担当技術者は答えた。
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