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2008年4月30日 (水)

戻ったりするおもしろさ

男がみんな、かどうか知らないけれど
作家の開高健は男好きのする作家のように思う。
僕はその作品を読んでいるとそう感じる。
とくにどこまでが小説で
どこまでがエッセイかわからない作品に
いいものが多い。
なかでも「フィッシュ・オン」という釣りのエッセイ。
おそらくこちらは本当の話しばかりだろうけれど。
以前、スウェーデンへ出張で行くときの機内で読んで
北欧での釣りのシーンに感心した。
オレもいつかこんな釣りが出来たらカッコいいだろうな、と。
そのとき取り上げられていたのが
スウェーデンのリールのメーカー、ABUだった。
それを今週の週刊朝日の連載でとりあげた。

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手前が1500C、奥が最新型、だいぶ違う

ABUはルアーのリールで知られたメーカーで
昔の製品にファンが多い。
そこで今回も30年ぐらい前に出て
その質実剛健なデザインから
いまもファンが多くいるアンバサダー1500Cを選んだ。
最新鋭の機種に較べると
ライン(糸)の出かたにおいてスムーズさに欠けるし
機能面でも足りない点がある。
しかしファンは
シンプルな形状のデザインと
それを手の平の中に収めるときの感触が好きで
現代のものにはない味わいというのだ。
フライのリールはぱっと分解できる形状で
それでメインテナンスが出来るのだが
ルアーのほうは複雑だ。
でもそれは求められてきた機能によるところが大きい。
なのに一方でシンプルなものを志向するひともいる。
通常の工業製品は一直線に進化するが
趣味の分野ではこのように戻ったりする。
そこがおもしろい。

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2008年4月29日 (火)

ランチ1週間その107

先週のランチの報告です。
日曜日は旗の台の「でら打ち」で肉うどん(800円)。

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ほんのり甘みがつけられた牛肉を
大根おろしと混ぜるようにして食べる。
つゆはやや薄く仕上げてあり
見かけよりずっと上品で食後感もすっきりした一品。
ひとことで言うとおいしい。
うどんも角がたったシコシコで
いつも満足感の高い店だ。
月曜日は出張先の名古屋で「あつた蓬莱軒」。
ひつまぶし。

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ちょっと味つけが濃すぎるのは
最後のお茶漬けを前提にしてのものだろうか。
11時半にいったら
すでに行列。
1時間たって出てきたら3倍ぐらいになっていて驚いた。
火曜日は取材で二子玉川のとんかつ屋「大倉」へ。
そこでしょうが焼き定食を。

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先週に引き続きだがおいしい。
どうやって作るんだろうと思って
現場を観させてもらったが
完全な目分量。
そんなもんなんですねえ。
水曜日は東銀座のとんかつ屋「にし邑」で
「上ロースかつ定食」を仕事関係のMさんが
おごってくれる。

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肉をはじめキャベツもごはんもたっぷりと
食べ応えがある。
肉は脂ぶんが少なくやや物足りないけれど。
大入り満員である。
木曜日は出張で博多。
飛行機の到着時間が少し遅くなったため
通常の昼食時間には間に合わず
通し営業でやっている
対馬小路の鳥の水炊き「長野」で。

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鳥のブツ切りとミンチの肉だんごをスープで炊く
鍋を囲んで。
まずブツ切り。
それを食べ終わるとレバーと肉だんごを入れてくれる。
肉だんごにひととおり火が入った頃が
もっともスープがおいしくなるので
専用の湯飲み茶碗に入れて飲む。
からだ中にしみ渡るような滋味。
東京ではこういうスープを飲む習慣はあまりないが
気軽に楽しめるようした店があれば繁盛するかも、と思う。
金曜日は博多の寿司屋「吉富」で。

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軽くあぶったのどぐろとカブの握り

ものしずかだけれどいいかんじの主人に
客どうしも初めて会うのに
なんとなく話すというとてもなごむ店。
博多に行くたびに寄りたい店なのだ。
土曜日は長崎の目抜き通り、思案橋で角煮定食。

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「こじま」という割烹なのだけれど
別店舗で角煮まんを販売している店。
あまからに味のついた角煮は
脂身もよく煮込まれていておいしい。

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2008年4月28日 (月)

肉はとうぶん……

世の中には
薄いほうがいいものと
厚いほうがいいものとがある。
工業製品だと技術の発達につれて
どんどん薄くなっていったり
どんどん厚くなっていったりするが
食べ物は昔から「かくあるべし」と決まっている。
薄いものの代表がふぐだとしたら
厚いものはステーキ、だろうか。
先日、銀座の「かわむら」で
ぶ厚いステーキを堪能する機会を得た。

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みごとなものでしょう?
牛一頭買ってフィレの部分だけとって
そこしか使わないと主人。
見ていると包丁で
まわりの「よけいな」肉を削いでいって
こんなかたまりを作りあげる。
まさに、作りあげるという表現がぴったりの
じつに念の入った削ぎ方。
こうして作った肉を
30分ほどかけてじっくりと焼いてくれる。
結果、中はジュースが詰まった
たぶんここでしか食べられないステーキの出来上がり。
これを体験すると
当分ステーキはいいや、と思うぐらい堪能できる。
口の中で肉の脂が溶けそれが赤身と混ざりあう。
ステーキ好きにはたまらない一品だ。
しかもその前には
肉の筋をみながら包丁だけで作りあげた
タルタルステーキも出てくる。

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肉はしばらくいい、と満足しなければオカシイ。
かわむら、すごい店である。

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2008年4月27日 (日)

怒り狂え赤塚

好き、というか
気になっているというか……。
これ、僕の赤塚不二夫に対する気持ち。
もちろんマンガの話しなのだけれど。
「おそ松くん」「もーれつア太郎」「天才バカボン」……。
超がつく人気を誇った作品が多いが
どの赤塚マンガにも、
手放しに「好きだ」と言えないなにかがある。
落ち着かなさというか
妙な不気味さというか……。
赤塚不二夫と同時代の手塚治虫とか藤子不二雄の作品には
原点に心やすらぐヒューマニズムみたいなものがあって
話せばわかる、という価値観に基づいているように感じる。
ところが、赤塚不二夫にはそれがない。
ギャグマンガでも虚無的。
世間の常識を気にしない独特の世界観に貫かれている。
おそらくそこに子どもの僕は
落ち着かないかんじをおぼえていたのだろう。
そんなことを思い出したのが
今週の「カーセンサーエッジ」で
青梅赤塚不二夫会館を取材した時だ。
赤塚マンガの原画や、作家本人の歴史的写真など
ファンにはたいへん嬉しい内容の展示が観られる。

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これは赤塚の原画をもとに描かれたパネルなのだが
キャラクターは総勢100だそう。
そのかなりの部分を僕は知っていたので
けっこう熱心な読者だったのだろう。
というか、僕のような歳で
赤塚マンガはよく知りませんなんて言うひとはいないだろう。
僕が好きなキャラクターは「もーれつア太郎」のニャロメで
作品は「レッツらゴン」。

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ベラマッチャというクマが相棒だった

どちらもあまりにでたらめな生き方をしている
登場人物ばかり出てきて
後者にいたってはPTAから
当時の掲載誌である少年サンデーに
連載中止の申し入れがあったとか。
なんて変なマンガだろうと思いながら愛読していた
中学生の僕はその噂を聞いてさもありなんと思ったほどだ。
いまでも「レッツらゴン」の単行本を手放せないのは
完全に赤塚不二夫が理解できないからではないかとも思う。
そんな赤塚不二夫はいま
聖路加病院で寝たきりになってしまっている。
もと外科病院だったという赤塚不二夫会館を回りながら
この強烈な個性の回復を心から祈る思いだった。
なんでもわかりやすくしてしまう
そんな今の風潮にあらがってほしいものだ。
ディラン・トーマスの詩の一節を思い出した。
怒り狂え、怒り狂え
死にゆく光に向かって……。
ガンで死ぬ父についてトーマスが書いた詩である。
赤塚にも怒り狂ってほしい。そう願う。

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2008年4月26日 (土)

満腹オークション

アート流行りというか
アートが売れている、という話しを
テレビなどで観ることが多くないですか?
なかには日本の現代アートが
まるで展示即売会のように大きな会場で
外国からのバイヤーに売れているというニュースも。
大学新卒の女性の絵も
オークションで高値落札と聞き驚いた。
いっぽう、老舗のオークションハウス
サザビーズが先頃、
ニューヨークで行うオークションに先立って
出品作品を日本で公開。
(目の保養に)観にこない?と誘われて
会場に足を運んだ。
シスレーにはじまり、シャガール、ウォーホル、リキテンステイン
そして奈良美智まで
古今東西の作品が展示されており
落札予想価格と見較べるという
ふつうの美術館とは違う「楽しみ」を味わった。
奈良は3500万円
シャガールにいたっては6~8億円とあった。
それ以上で落札されるかもしれない。
そんな作品がビルの一室で展示されているのにも驚いた。
ガードマンは数人いるけれど
強盗が乱入したら?などと考え出すとやや怖い、と
担当者も思うそうだ。
なので贅沢な話しである。
でも、それをやるだけの価値はあるということだ。
クリスティーズが銀座のアルマーニタワーで
下見会を開いたのも話題になったし
絵画をめぐる動きは活発なのだ。
少なくとも購買に関してはまったく縁のない立場の僕だが
下見会がありがたいのは
すばらしい作品が
ガラスなどで遮られることなく観られるところ。
堪能しました。
目の保養には栄養たっぷりで満腹です。

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2008年4月25日 (金)

利益と損失

アセンブリー交換という言葉をご存じだろうか。
電気製品とかクルマで
部品を1点と見なさず
ある働きをするための集合ととらえ
たとえばネジを含めて
50の部品で構成されたヘッドランプは
ひとつの部品とする。
太平洋戦争中にアメリカ軍のジープの補修において
考えられた方法だそうだ。
専門知識をもった担当が原因を究明するのに時間をかけるより
シロウトに丸ごと交換させたほうが効率的だと考えた人間が
ジープを作っていたメーカーにいたのだ。
自動車のヘッドランプを例にとれば、ネジがひとつ折れた場合
残りの49の部品が正常でも
ヘッドランプ丸ごと交換することになる。
その考え方は時代が経るにつれてどんどん蔓延している。
先日、僕が使っているPCのEnterキーの裏側の
小さなツメが欠け、
ちょっとぐらぐらになった。
そのキーを手に入れるのにえらく苦労した。

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メーカーに電話して
その部品だけ交換してくれるサービス窓口を
紹介してほしいと頼むと
そんな修理には応じられない。
PCを大阪まで送ってくれたら
キーボード丸ごと交換して送り返す
それ以外に修理方法はない、と言うのだ。
PCを1週間以上とりあげられたら
こちらは仕事に困るし
第一、残りのキー(84個もある)をムダにするのが愚かしく思える。
粘ること約1時間
ようやく最後に「じゃあお客さまの責任において交換してください」と
折れてくれた。
ふー。
後日、切手のように軽いキーをひとつ送ってくれた。

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交換は10秒で済んだ。
そういえば以前、僕の弟も
乗っていたドイツ車のサイドミラーの電動コントロールが
効かなくなった際
サービスにみてもらったら
アセンブリーで交換するから20万円、と言われたことがあった。
でもエンジニアである彼は自力でミラーを分解して
原因がプラスチックの小さなピンの破損にあることをつきとめ
結局、200円でミラーは本来の機能を取り戻したのだった。
そういうこともあった。
いまこうしている間にも
メーカーは利益を上げ
利用者は経済的損失を強いられる、そんな場面が進行中かと思うと
もうひとつ、ふーとため息が。

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2008年4月24日 (木)

ジャガーは健在なり

スペシャリテって言葉がある。
料理の世界ではよく使われて
その店にいったらそれ食べなきゃ、という
ひと皿のことを言う。
暖かくなってくると
恵比寿「ベビトリーチェ」の冷製パスタが……とか
そんなものです。
で、クルマでもあるな、と思うのがジャガー。
XJというモデルがそれに当たる。
1960年代に発表された初代以来
重くてパワフル、そして平べったくて長い
この印象は変わらない。
でもそれが独特の魅力なのだ。
メルセデスやBMWにも大きなクルマはあるけれど
ジャガーとはまた違う。
これがなかなかいいのだな。
今度そのXJの下に位置するXFが発表されて
箱根で乗る機会があった。

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乗ったのは3リッター、4.2リッター
それに4リッター+スーパーチャージャーの3台。
スタイリングからして懐古的なXJとは違う。
乗っても実際は2トン近く全長も5メートル近いのに
軽やかな印象だ。
変速機の制御がマメだということもあるのだろうが
3リッターでも重い、というかんじはいっさいない。
個性的という点では
足を前に投げ出すように座る
少しスポーツカー的な着座位置に
ほかのクルマとの違いが際だっていたが
パワーがあって乗り心地もよく
ハンドルを切れば素直に曲がるという
平均的によく出来たクルマである。
エンジンはボタンスタートで
そこにひと工夫。
かける前はそれが心臓の鼓動のように
明滅を繰り返しているのだ。
それを押すとちょうど手の平のあたりに
ダイヤル式の変速機のセレクターが
電動でせりあがってくる。
こんな小技は効いている。

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手前の円径のものがじつは円筒形のギアセレクター

でもそれだからジャガー、というほどのものでは……。
僕は3台のなかで最もブレーキの剛性感が高い
スーパーチャージャー「SV8」が気に入った。
でも995万円……。
やっぱりいいものは高額。
ジャガーのブランド哲学は健在ということだな。

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2008年4月23日 (水)

ランチ1週間その106

先週のランチの報告です。
月曜日は銀座「慶楽}で
チャーシュー焼きそば(1100円)。

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チャーシューの味なんてぜんぜんしない
家庭のありあわせ料理的な脱力系。
火曜日は渋谷の「梅蘭」でやきそば(900円)。

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たまごとからめて軽く揚げたやきそばは
平たいが中央を崩すと
中からあんにからめられた野菜や肉が出てくるという
独自のもの。
12時前には長い行列が出来る人気店だ。
水曜日は新橋の炭火焼き店「越後屋」で
霧島豚の炙り焼き定食(980円)。

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出版プロデューサーのO氏におごってもらう。
ここはなんでも炭で焼いてくれる店で
魚が中心だが常時30品目ぐらいが
メニューに並ぶ。
おもしろいのはこのように自分で鋏で切る点。
省力化?
木曜日はハイアットリージェンシー箱根で。
サラドニソワーズのハイアット風。

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それから海老カレー。

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以前はロビーで出していたもので
メインダイニングでもこのような軽食が
食べられるようになったのか
それともこの日はジャガーの新型車の試乗会だったので
特別なのか
そこはよくわからない。
総支配人のNさんとも会うことが出来たが
考えてみたらNさんとは同じ週に
東京で夕食を一緒に食べていたのだった。
金曜日は二子玉川のとんかつ「大倉」で
しょうが焼き定食。

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しょうが焼きって外食すると
薄い肉、その質を濃い味のたれでごまかす、という
印象もあるが
さすが豚でならす同店だけあって
しっかりした味の肉に
そのうまみをひきたてる薄味のたれ。
おいしいしょうが焼きだ。
土曜日はコンラッド東京の
「ゴードン・ラムゼイ」で4月の終わりから始めるという
サンデーランチのプレス用試食会に。
プリフィックスメニューから選ぶようになっていて
前菜×5品、メイン×5品
それにデザートとコーヒーがついて7800円。
ルイロデレール飲み放題というプログラムを選ぶと8800円。
このとき僕はスターターに
海老とインゲン豆のスープ

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メインに鶏胸肉のローストを。

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皮はパリパリ、身はジューシーという
上手な焼き加減だった。
ほかのメニューも魅力である。
「自分の家でやっていた家族全員で集まって食事、という
習慣がよかったので提案した」と
当日、会場であったラムゼイが話してくれた。
この日は雨が降りそうな天気だったので
窓の外では雲がまだら模様を作っているのが
ドラマチックだった。


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2008年4月22日 (火)

カメラの魔力

あー、おれ贅沢してる、と思う時があるとしたら
部屋の中にゴロゴロしているカメラのせいだ。
子ども時は自分のカメラが欲しくてしかたなかったのに
複数持てるようになると
まったく見向きもしないものが出てくる始末。
ふだんは小さなデジカメばかりだけれど
本棚にあるコンタックスRTSがいつも目に入るので
今度ひさしぶりにフィルムを買って
撮影でもしよう、と思ったりするのだが……いつになるやら。
そんななかでまたデジカメを注文してしまった。
僕としては初めての一眼レフ式。
オリンパスE420だ。
小さなデジカメだと画像の解像度が物足りないのと
どうしてもブレやすいので
自分で撮るときもたまに一眼レフが欲しくなっていた。
そこで知り合いのSカメラマンの推薦がこのモデル。
いい点はレンズをつけてもスリムなところ。
なんでも女性のハンドバッグにも入れられるサイズを
めざしたとか。
そのE-420のことを今週の週刊朝日で書いた。

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左手の手のひらでボディを持ち
レンズを2本の指ではさむ仕草は
なつかしい一眼レフの時のものだ。
違うのはコンピュータが内蔵されているので
前景と背景の露出を適正化して
どちらもきれいに見えるようにしてくれるとか
フィルム時代には考えられなかったハイテクが装備されている。
つい買ってしまうカメラ。
やっぱりそれは一種の魔力か。
カメラを手にするとうれしくてしようがないのは
きっとそのせいだろう。

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2008年4月21日 (月)

ひょんなことから鍼

ひょんなことから
ひょんなものに興味をもったりする。
僕の最近の例では鍼。
あの中国生まれの、からだにブスブスっと刺すハリである。
先日ハイアットリージェンシー京都に行ったとき
鍼を使ったトリートメントを勧められて
最初は迷ったがなにごとも体験と受けることに。
問診からはじまって
「胃がお疲れですね」と45分ほど
鍼灸医の先生が鍼を打ってくれたところ
驚くほどキモチよくなって
胃も軽くなった。
これにビックリした。
そこで鍼に興味が湧いて
東京に戻ってから老母が通っている鍼灸医院に行った。
するとここでも驚いたのだが
「シャンパンとかスパークリングウォーターとか
好きじゃないですか?」と訊くのだ。
もちろん、どちらも大好きである。
そう答えると
「オガワさんのからだにはあまり発泡系のものは
合ってないなあ。まあ飲み過ぎないように」
鍼の先生はそう言いながら
胃を中心に鍼を打ってくれたのだった。
それにしてもシャンパンとスパークリングウォーター好きを
いきなり見破られたのにはビックリ。
東洋の神秘きわまれり、というかんじだった。
そうそう、東京でやってもらった結果
からだが緩みすぎたのか
そのあと風邪ひきました。

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2008年4月20日 (日)

いいレストランのいいところ

僕が昔グルメ誌の編集をやっていたとき
下のフロアに上質のフランス料理店があった。
編集部の場所を探したときに
「自分が好きなレストランと同じビルがいい」と言った
当時の会社の常務の意向と
ウソかマコトか分からない話を聞いたが
いずれにしても公私ともどもお世話になった。
僕が見あたらない時はそのレストランに来ればいるよ、なんて
言うのが夢だったがそれは無理でした……。
いずれにしても
「編集部どこですか?」
「恵比寿のマッシュルームの上の階」
「あ、マッシュルームは好きで時どき行くからわかります」
なんて外のひととの会話が懐かしい。
で、その「マッシュルーム」が先頃15周年を迎え
そのパーティに呼んでもらった。
16時にスタートしたその会は大盛況で
なんでも翌朝ちかくまで続いたとか。
おいしい料理とすばらしいワインの大盤振る舞いで
「オガワさんと同じ歳でしょ」と
山岡シェフとソムリエールの江連さんが
59年のサンテミリオン、シャトー・マグドレーヌを出してくれた!
第一級格付けのワインだ。
僕と違って!驚くほど力があり
あと10年は待ってもいいのではないか、と思えるほど。
ビックリした。
さらに、来ているひとがみな
「あなたもこの店が好きなら
私たちにはいい共通点がありますね」とばかりに
すぐうち解けるのもよかった。
いいレストランはこういうところもいいのだ。

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キノコのかぶりもの……スタッフのみなさんお疲れさまでした

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2008年4月19日 (土)

カップルに酢豚

好きな中国料理ってなに?
そう訊かれたら、なんて答えるだろう。
僕は、かにたま、コーンスープ、酢豚。
要するに子供のときのまんま。
でもおいしいものはおいしい、と思うのだ。
その酢豚がおいしい店を4軒
今月出た「デパーチャーズ」誌で取材した。
取材した店は下記のとおり。
マンダリンオリエンタル東京の「SENSE」
(オーセンティックに少しワインの香り)

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ザ・ペニンシュラ東京の「ヘイフンテラス」
(衣もしっかりついたおなじみのもの)

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中國飯店
(野菜がはいらない定番の黒酢系)

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赤坂璃店
(箸で切れる角切りの甘味おさえめ)

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そもそも酢豚は
イギリス人のために作られたもの。
なのでA1ソースとリーペリンソースとケチャップは
味つけにかかせないという。
加えてあたたかい広東のものなので
パイナップルなど南国系の野菜が入るのも当然とか。
なので僕たちが子どものときから親しんできた
酢豚はオーセンティックなものだったのだ。
パイナップルはどうも、などと言ってはいけません(笑)。
「カップルはあまり注文しないですね」という酢豚だが
パリっとした皮に
酸味と甘味のほどよいバランス。
そしてジューシーな豚肉のうまみ。
広東料理の王道である。
世のカップルもそのよさを見直すとよいと思うゾ。
書いていたらよだれが出てきた。

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酢豚は一瞬で出来る

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2008年4月18日 (金)

コンシェルジュ体験

世の中には神格化されて
語られる職業というのがあるように思うが
ホテルのコンシェルジュなどはそのひとつかも。
出来ないことはない、とか
頼まれればノーと答えない、とか
そんなひとたちがホテルロビーの一角にいる、というのだ。
はたしてそれは本当か?
厳密にはこのテーマではないのだが
いま発売中のdancyu別冊「もてなしdancyu」で
4つのホテルのコンシェルジュに取材した。
企画意図は、もてなしのコツを教わるということで
「おいしいものを食べられる店を教えて」と
ゲストに言われたとき
有能なコンシェルジュはどうやってドンピシャな店へと
誘導するのか
そのノウハウなどを聞いたのである。
そのなかで当然、冒頭のギモンが頭をもたげた。
たとえば当日の超人気コンサートの
チケットをとってほしいと言われてもとれる?とか
3ツ星寿司屋の席が予約できる?とか
そんなことも聞いてみた。
「やれる」と即答するひとはいないが
どれも可能と匂わせてくれた。
チケットは上限いくらまでプレミアムを払う気があるかとか
そのあたりも鍵になるようだけれど……。
超ウルトラC級のお願いがかなったゲストは
そのホテルのリピーターになるそうだ。
劇的な体験をすると相手に惹きつけられる気持ちは強くなる
一種のストックホルム症候群?
それに近いものがあるような気も。
僕のコンシェルジュ体験はというと--
たまにかなりいいホテルに
招待で泊まることがあっても
たいてい部屋にこもって原稿を書いている。
なのでルームサービスのほうが詳しいはずだ。

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2008年4月17日 (木)

売れる理由

順序がなくなることを
落ち着かないと感じるか
自由と感じるか。
そこまでおおげさな問題ではないかもしれないが
音楽のオハナシ。
かつてCDプレイヤーで曲の順番がテキトーにかかる
ランダムアクセスという機能が採用された時
「なんで作者の意図を敢えて無視?」と思ったが
いまのiPodは1曲買いで
それをどんどんとりこんで再生するのだから
CDという「枠」すらとっぱらわれてしまっている。
そんななか、曲順にこだわり
CD1枚で完結することにこだわったひとが作った
「R35」が売れているという。

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そのプロデューサーに
今週の「カーセンサーエッジ」で取材した。
このCDは80年代のドラマなどの主題曲を集めたもので
チャゲアスやら稲垣潤一やらがテンコ盛り。
「これまでのコンピは
雨ってくくりならタイトルに雨が入っていればいい、という
姿勢で編集してきたから違和感はぬぐえなかった」
そう言うだけあって
「R35」は時代背景が統一されているうえ
ほとんどが男の歌手
さらに曲間のつなぎも音のレベルまで
きちんと合わせたというだけあって
ごく自然に次の曲へと。
「学生時代はカセットテープ編集に命をかけた」と
言わんばかりのそのひとのこだわりに
なんだか嬉しくなった。
で、「R35」をアメリカに行く弟に持たせようと思ったら
「もう持ってるヨ」と言われた。
売れているわけだ……。

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2008年4月16日 (水)

ランチ1週間その105

先週のランチ報告です。
日曜日は横浜・野毛の「三陽ラーメン」で
名物として知られるちんちん麺。

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ようはタンメン。
この名前の由来は「ちんちんに熱い」から来ているとのことで
店のひとは「愛知県の言葉」と言っていた。
ふつうに使うような気もするけれど。
麺がカンスイのにおいがキツすぎ……。
翌日までにんにく臭でした。
月曜日は下取材で、九段下の「青島飯店」で
名物といわれる水餃子(1000円)。

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お湯で茹でているせいで
口にいれたときに「お湯くさい」。
10個だったが、10個めまでこの違和感がぬぐえず。
そのあと麻布十番に出来たばかりの
「ソソンジェ」でピビンパ定食(1100円)。

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僕も好きな「ソソンジェ」の日本店だ。
でもソウルの店はギャラリー街のなかの
古民家改造型、こちらはビルの中。
かなりギャップがある。
そんなこと知らずに
ふつうの韓国料理店だと思って行けばいいのだけれどね。
メニューは豊富。
夜もコースでいろいろ。
ここの魅力は摘み草料理と、ポッサムとケジャンだけれど
そういうものも出していくようだ。
火曜日は箱根のふもとの地球博物館の食堂でカレー(600円)。

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さっと炒めた野菜にルーをからませた
「そば屋のカレー」だ。
そう言えば、そば屋のカレーは
いっこうにおいしくなっていない。
こんなに日本全国にあって、長いあいだ作られてきているのに
ここのはうまい!というものが出てこない。
日本料理における永遠のナゾ。
水曜日は東銀座にオープンした「ビストロビビエンヌ」で
クロクムッシュ(1100円)。

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ハム、グリュイエールチーズ、パンは残念ながら
よそから買っているそうだが
(おそらく自家製だろう)ベシャメルソースが
適度な塩味と濃厚さで
熱々のパンを切るとそこから流れ出してくるそれを
口に入れるときのおいしさ。
でもラマリージェンヌのスタッフが開いたこの店
クロクムッシュよりももっと本格的な料理が得意なようだ。
木曜日はD誌のMさんとレセプションでばったり会って
そのまま会場だったグランドハイアットの
「オークドア」でBL&Tをごちそうになる。

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パンの焼き加減といい、具材のしっかりした味といい
満腹感を味わわせてくれる。
オークドアは久しぶりに行ったが
極力照明を落として
外光に頼るというコンセプトが
おとなっぽくて、とてもいいかんじだ。
雨の日に行ったので
よけいその演出がよかったのだろう。
デザイナーは台湾出身のトニー・チだが
あらためて感心。
そのあとこの日は下取材をかねてもう一食!
中目黒のシンガポール料理店
「ファイブスターカフェ」で
「マレー風ブラックカレー」(880円)。

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蝦醤と、ウスターソース(だと思うのだけれど)が
いいかんじにミックスしていて
そこに骨つき豚肉が入っている。
これ、病みつきになりそうなかんじ。
金曜日は表参道ヒルズの「ミヤシタ」で
オークションのS社のMさんと広報担当のTさんに
ごちそうになる。
頼んだのはいのししとアグー豚のメンチカツ。

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ごろごろというかんじで粗いミンチの肉に
松の実が混ぜてある。
肉を食っている、という気分を満足させてくれる。
土曜日は品川駅前
ホテルパシフィックメリディアンの敷地内に
一軒家のかたちでオープンした
「シンガポール・シーフード・リパブリック」で
海南チキンライス(1200円)。

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チキンはいいのだけれど
ロングライスも使ったご飯のほうが
ずいぶん前に型どりして置いてあったのか
表面が硬くなっていた。
それとチリクラブ(2人前3800円)。

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マッドクラブをさまざまな調理法で
スパイシーに仕上げてある。
これはシンガポールの3つのレストランと提携し
各店のレシピにもとづいたものだそう。
食べ応えがある。
ポーションは段階的になっていて
いちばん大きいのはYokozuna
1キロ以上だそうだ。
レストランの雰囲気は空間的余裕がたっぷりある
カジュアルなスタイル。
立地には合致しているせいもあるだろう
かなり混んでいる。

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2008年4月15日 (火)

裏から見た地球

このあいだ日本橋界隈を歩いていたら
とある店のディスプレイが目に止まった。
透明な、地球儀のような球体だ。
中に入って聞いたら天球儀だという。
宇宙は透明で、中に太陽と地球があって
時間を合わせると見られる星座がわかるという
凝ったつくり。
10万円近い価格だったので
その場で衝動買いはしなかったのだが
ずっと気になっていた。
それで今週の週刊朝日の連載では
天球儀を取り上げた。
地球儀の最大手といってもいい
アメリカのリプルーグル社のものだ。
透明の天球儀もリプルーグルが販売しているものだったようだが
いまは生産中心になっているそうで
ごくフツウのタイプを。
宇宙の星がわかるようになっていて
灯りをつけると星座が浮かびあがる構造で
少しロマンチックだ。
もともとはデンマークの大手メーカーのもので
そこをリプルーグルが買収したそうだ。
聞けば天球儀は紀元前から作られているそうで
その歴史をひもとくと
よくまあこんなものを思いついたものだと感心する。
で、取材のとき面白かったのは
天球儀、地球儀ふくめてその作られかた。
いくつかやり方はあるようだが
ふくらませるのが主流のようで
それを裏側から見るとこんなふう。

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そういえば天球儀は星座がみな裏返しになっている。
宇宙を外から眺めているからだ。
地球の裏側はこうなっているのか……。

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2008年4月14日 (月)

大肚魚なお店

なんだか理由はよくわからないけれど
これ好きだなあ!と思うものってありませんか?
料理の場合
僕は広東料理の焼味飯(シューメイファン)だ。
白いご飯のうえに
チャーシューやバラ肉やらが
ごろごろっとのっかっている
あれを見ると一も二もなく、食べたい!と思う。
カツ丼や天丼も敵ではない。
そこで今週の週刊ポストの
うまいもの探偵団のお題「中華」では
迷わずそのひとつを。

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大塚駅そばの大肚魚飯店の鴨ご飯だ。
まずおなかに味噌やら香辛料をつめこんで窯へ
そのあとひと晩乾燥させて
注文が入ったら
熱い油をかけまわして皮をぱりっと仕上げたものを
白いごはんの上に載せて出してくれる。

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これがチャーシュー窯

うまいぞよ。
マレーシア出身のチュン・サンウェイさんと
ベトナム生まれの台湾人、呉越玲さんの夫婦がやっている。
なのでメニューも広東料理主体だが
肉骨茶のようなシンガポール料理も
マレーシアのカレーも
ベトナムの春巻きもある。
こういう店で酒を飲みながら
好みをものを少しずつ食べるとか
そんなことをしたくなる。
大肚魚(だいどい)はおもしろい名前だが
聞けば、布袋様というか
おおらかで食欲旺盛なひとのことを言うらしい。
原稿書いたあと
名前とか間違っていないか
チェックしてもらおうとファクスしたが
なんにも連絡なし。
大肚魚だ。
いや、おおらかだ。

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2008年4月13日 (日)

「映画」を読めばわかること

餅は餅屋というけれど
音楽家のことは音楽雑誌が
もっともよく理解しているわけではないかも
そう思わせてくれたのが
映画評論家でもある川本三郎さんが
少し前に出した「映画を見ればわかること2」。
1巻もよかったが、2巻もいい。
「どの原稿もあの丁寧なハンドライティングで
書かれているんだろうなあ」と
思わせる珠玉の批評が並んでいる。
そのなかでマーティン・スコセッシが監督した
ボブ・ディランの「ノーディレクション・ホーム」について
川本さんが書いている個所があり
とくに印象に残った。
この映画はロック史上歴史的な事件とされる
ディランがコンサートにエレキギターを持って現れ
ファンからごうごうたる非難を浴びた時のドキュメンタリー。
そこで川本さんは
ディランが当分ツアーをやめる決心をするところで終わる
映画のラストシーンに注目し
「スコセッシらしい心を打つ受難劇になっている」と書く。
スコセッシがキリスト受難劇に
なみなみならぬ興味を持ってきたことに触れているから
そのつながりに、なるほどと感心させられるのだ。
そこで思ったのが
音楽雑誌でこの映画について書いたものは数多くあったけれど
みな資料的な価値についてのみ言及し
あの映像が見られるのは貴重だとか
誰だれの演奏が聴けるとか
そういう記述ばっかりで、つまんなかったなあ、ということ。
最近はサディスティックミカバンドの映画のDVDについても
「練習では高中(正義)がリーダーシップを発揮しているのがわかる」
なんて僕に言わせれば同じように的はずれの評を読んだ。
あの映画はつまらない。
それにつきる、と思うのだけれど。
音楽雑誌にかぎらず
すべての書き手は「心」について触れなくてはならないネ。
そんなことを考えた。

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2008年4月12日 (土)

クルマに罪はない

たいへんそうな仕事だなあと思うのは
ジャガーのデザイナーだ。
60年代からプレスティッジを獲得した
英国のブランドだが
いまだに好まれているのは当時のイメージだからだ。
大きなエンジンを積み
長く大きく、ウッドと革で出来ている
ちょっと古くさいクルマ……。
かくいう僕もそんなジャガーはいまでも好きだけれど
その「呪縛」をいかに振り払うかが
デザイナーに課せられた役目といえるような。
先日、六本木のホテルでジャガーの新型車
XFのお披露目があった。

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Sタイプの後継モデル

このときデザインダイレクターがさかんに述べたのが
過去のヘリティッジをどう活かしているか、ということ。
たとえば
大小の丸型を強調したヘッドランプは
XJシリーズの初期型をモチーフにしたためとか
リアのドアのウィンドウの形は
60年代に人気を呼んだマーク2のものを意識したとか。
それを聞いていて
じつは僕はちょっといらついてしまった。
というのは、
新しいジャガーに求められているのは
セルフパロディではない、と思ったからだ。
むしろそんなことを言わなくて
新しいジャガーは流れるようなラインで
使い勝手のいいインターフェイスを採用して
こんなひとたちに喜びを与えるクルマを目差したのだ、と
ストレートに
XFの新しさを表現してもらいたかったなあ。

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クーペっぽいルーフライン

いずれにしてもクルマに罪はない。
いいクルマだと聞いているので
近いうちの試乗が楽しみ。

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2008年4月11日 (金)

マドレーヌよりオバQ

よくあるたとえで恐縮だが
人間の記憶を味覚と嗅覚によるものとしたのは
マルセル・プルースト。
では、おもちゃは?
子どもの時好きだったおもちゃの
それも全体というより細部のデザインや色や触感や匂い……。
懐かしいものに出合ったとき
そういうところから
昔の記憶がぱっとよみがえるような。
それを体験させてくれたのが
今週発売の「カーセンサーエッジ」で取材した
「おもちゃのまちバンダイミュージアム」。
おもちゃのまちってありがちなネーミング、と
思うかもしれないけれど
これ、駅名にまでなっているのだ。
葛飾に集中していた玩具メーカーが
高度成長期に宇都宮の先にある土地に
工場と工業団地を建てたのが由来という。
笑ったのは一緒にいったAカメラマンが
むかし、この路線の先の駅まで行こうとして
車内でうとうとしているとき
はっと目がさめたら窓の外に
「おもちゃのえき」の駅名。
おれは悪い夢をみている、と寝直したそうだ。
いずれにしてもこのミュージアム、
30代から50代にかけては
懐かしいおもちゃがいっぱいだ。
僕の場合はオバQの人形。

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忘却の彼方だったのに観たとたん
小学校1年のとき
この人形をみて「欲しい!」と思った記憶が
よみがえったのだった。
プルーストにはマドレーヌ
僕には頭のてっぺんに毛が3本のQちゃんだった……。
ソフビの怪獣もよく集めました。

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中央の「キングジョー」が好きだったがソフビでロボット、に違和感が

すぐにポリ塩化ビニールの可塑剤だかが
人体に悪影響という説が出て
親がすべて廃棄(涙)。
なので懐かしい再会だった。
僕の弟が画像をみて「懐かしい!」と言ったのは
仮面ライダー変身ベルト。

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いまはもっとスゴイものがあるけれど、当時はこれがスゴかった

彼、よくしていたものだ。
女の子のおもちゃは僕の不得意分野だが
歴代のリカちゃん(目の中の星の数が増えていく)や
このような「はいからんさん」系のものなど多数。

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戦前・戦中のおもちゃや西洋のおもちゃのコレクションも
けっこう充実していて
「鉛の兵隊」ってフレーズがイギリスの小説や歌に出てくるが
これがホンモノか、と感心したり。
鉄道模型や自動車のスケールモデルも多い。

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ドイツ製で動きもリアル

田中角栄首相の「列島改造論」が出た
70年代前半はこのような土木系のおもちゃが人気だったそうだ。
おもちゃって時代を映す鏡なのだ。
何時間いても飽きないミュージアムだった。
そうそう、バンダイだけあってガンダム系もいろいろあります。
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2008年4月10日 (木)

もてなし上手な店

ソワニエというのは
レストランの上客のことだそうだ。
ふたつの意味があって
レストランにもてなされることと
レストランを育てること。
たしかに時々店の主人から
「お客さまからドコドコに連れていっていただいた」とか
「お客さまからナニナニを飲ませていただいた」といった
話しを聞くことがある。
そういう知識が店の肥やしになっているのは事実なようだ。
そんなソワニエの特集をしている
「料理通信」の今月号で
僕も一軒おすすめの店について書いた。
残念ながら僕がソワニエの店ではないけれど。
とりあげたのは西麻布の「OLD VINE」。
読んで字のごとくワイン、それもオセアニアのワインを
得意とするダイニングとバーの店だ。

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鉄板焼きといいワイン、がコンセプト

ここをすすめた理由は下記のとおり。
食事やワインもさることながら
インテリアがいい
接客がていねい
帰りはさっとタクシーを呼んでくれるなど親切
さらに(立地条件がよく)次の店を見つけやすい。
その意味でとてもいい店なのだ。
でもここだけの話し
最初は「もてなしにいい店」と聞いてここにしたのだが
その後全体はソワニエの特集と聞いて
それとは合っていないなあ、と焦ったのも事実。
雑誌ではこういうことが時々あるノダ。
ところでOLD VINE、店内には
ワインメーカーのジャッドが撮った
ピノノワールの美しい写真パネルが飾られている。

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こういうセンスは好きだなあ

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2008年4月 9日 (水)

ランチ1週間その104

先週のランチ報告です。
日曜日は週課のようになっている
旗の台「でら打ち」でけんちんうどん。

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熱々のつゆのなかから
しこしこするうどんをすする時のうまさ!
素朴なけんちんうどんは
花冷えというかんじのこの日
温めてくれた。
水曜日は五反田の「フランクリンアベニュー」で
アボカドバーガー。

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ここのパテ(肉)は香ばしく焼けていて
いつ食べてもおいしい。
金曜日は原宿でオーガニックを売り物にしている
「シナグロ」にて赤い野菜とクリームソースのパスタ(1100円)。

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打ち合わせをかねたランチだったので
ロングパスタだとそっちに気をとられてしまうため
カンパニオーレなるショートパスタを使ったものに。
以前、OL向けのランチには
服へソースがとぶ危険性の少ないショートパスタがいい、と
それをコンセプトにした店もあったが
やっぱりパスタは食い応えが欲しい。
ロングのほうがいいような気がする。
ところでこちらは茹で時間が少し足りなくて
芯があり
さらにソースのコンセプトが曖昧なのが残念。
なにより価格が高いのは原宿のせいか……。
土曜日は麹町の「オーグードゥジュール」で。
モロヘイヤのスープからはじまり
前菜にブーダンノワールを。

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フィロではさんだ洒落たプレゼンテーション。
通常いっしょに出てくるりんごのピュレが
ここではサラダに変えられているのも
おもしろい。
もうすこし甘さがあるということないのだけれど……。
メインは鶏のコンフィ。

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2008年4月 8日 (火)

マサイに学ぶ

ふだん僕が仕事中に心がけていること。
それは移動のときなるべく歩くこと。
でも、つらくなる時もある。
よく考えてみると、それは脚の痛みではなく
足の痛みである場合が多い。
靴のせいだろうか。
ところがそんなふうに足が痛くならない靴がある。
それがスイス製のMBT。
不安定な状態を作ることで
神経と筋肉を使って安定した姿勢をとるのを
助けるという
それだけ聞いても「?」なポリシーを掲げた靴。

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特徴は分厚くみえるソール。
よく見ると弧を描いているまか不思議な形状。
子供が乗る木馬のオモチャのようで
前後に揺れる。
僕も最初はおっとっとというかんじだった。
説明によるとこれで
ふだん使っていない筋肉を使いながら
からだを安定させようとするので
結果からだがまっすぐ伸び
それによって腰痛などのリスクが軽減するという。
これを今週の「週刊朝日」の連載で取り上げた。
そもそも創業者が草原をはだしで歩く
マサイ族を見ていてこれを思いついたとかで
MBTとは
マサイ・ベアフット(裸足)・テクノロジーの頭文字。
マサイのように草原とか
あるいは砂浜とか
安定しないところを歩くと
姿勢が変わり
それが腰痛の予防などに効果を発揮するのだそうだ。
たしかに上り坂などでは、
砂浜の砂を蹴って進む感覚がある。
辛いというより、違う靴履いてるなあと嬉しくなるほど。
いや、ホントです。
そのとき腹に手をやると
心なしかダブついている部分がひっこんでいるような……。
そのへんはどうなのだろう。
そのままずっとひっこんでくれると嬉しいのだが。
やや高い(3万円ぐらい)が
買うときは歩き方の講習を受けるのもおもしろい。
専用の歩き方というのがあるのです。
靴の効用を改めて考えさせる靴である。

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2008年4月 7日 (月)

原宿から石垣島へ

仕事をしていて何が楽しいか--。
僕の場合はひととの出合い、だろう。
先日、原宿の「南国酒家」でレセプションがあって
いろいろなひとと知り合う機会があった。
そもそもこのレセプションが
沖縄の食材を使っての
新しい広東料理の試み、というもの。
たとえば
やわらかく脂もおいしいアグー豚のチャーシューや
シイラ(魚)の卵の燻製。

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魚卵好きの僕としては
芳醇で、食感もよく
かなり気に入った。
それからシークワーサーのさわやかな酸味を活かした
酢豚などは
甘みと酸味が強調されているので
良い意味での驚きもある。
なのでパーティフードなどに最適かもしれない。
5月まで琉球の食材フェアをやるというので
そのうち出かけてみたいと思っている。
そんな食のほうもさることながら
この日は南国酒家を新しい未来へと
ひっぱっていこうと
がんばっている跡継ぎのMさんはじめ
昔グルメ誌をやっていたときの同僚だったMさんや
さらに僕も好きなラー油を石垣島で手作りしている
辺銀さんにも。
石垣島の食堂は一時期ラー油づくりが忙しくなったので
閉じていたが
いまは再会しているとのこと。
5色の餃子の話しなど聞き
俄然、石垣島へ行きたくなった。
5月がとてもいい季節とのこと。
心は旅の空、であった。
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2008年4月 6日 (日)

見つけてもらって

町でばったり知人に、という経験は
誰でもしょっちゅうあるのだろうか?
僕はわりと多いような気がするのだけれど。
先日はそのきわめつけ。
大学時代の友人と、25年ぶりぐらいに。
しかも自分の家のすぐ近くで出合った。
向こうが見つけて声をかけてくれたのだが
よく見つけてくれたものだ。
でもまあ、向こうもそんなに変わっていない。
じつは先月、その友人の友人と
仕事で偶然出合って
話しがはずんだところだったので
なにかそういうふうに
自然にいきつく流れというのがあったら
そこに乗っていたのだろうか。
不思議だ。
友人とは再会を約束してその場は別れた。
なんでも僕が行方不明ということになっているらしい。
「みんなでオガワくんはどうしたんだろうって
話していたところ」と言われた。
見つけてもらってよかった……。
なんて思った。

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2008年4月 5日 (土)

アウディの3つの要素

自動車のことを書く立場として
いちどは乗っておきたいクルマ。
僕はそんなことを考えたりするのだけれど
きっとみんな同じようなことを考えていると思う。
「2台持てるとしたら何と何だろう」なんて
以前、自動車雑誌の編集部にいた頃の
雑談で必ず出てくる話題だった。
他愛もないのですが……。
いちどは乗っておきたいクルマというと
アウディのクワトロは入るだろうか。
フルタイム4輪駆動システムを
高速走行のために使うという画期的な考えで
作られたクルマだからだ。
で、先日
「クワトロだろうなあ」という
あやふやな考えが確信に変わった。
新型A4に乗ったのだ。
前輪駆動を基本としたアウディにしては、という
言い方をするのがおかしいほど
群を抜いて操縦感覚がいい。

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BMWなどのライバルに勝とうと
重量配分をはじめ
設計段階から徹頭徹尾
運転して楽しいクルマに仕上げようとしたと
説明されるのもなるほど、とうなずける出来。
このA4のことを
今週発売された「AERA」で書いた。
運転が好きになるクルマだ。
気持ちが揺らいだが
でもせっかくアウディだったら
ワゴンボディがより好ましい気も。
それは今年の後半の登場になるらしく
価格も価格だから現実的かどうかはおいといて
いまは迷う楽しみを味わっている。
でももっと贅沢に望めば
それにディーゼルエンジンが加われば言うことなし。
最近のアウディを象徴する
3つの要素だからだ。
そんなことを考えていたら
このあいだテレビでカラヤン生誕100年という
特番の宣伝をやっているのをみた。
「そういえばこのひともクワトロのファンだったんだよな」と
考えはみんなそこに帰結。
そんな自分が笑えた。

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2008年4月 4日 (金)

ホテルのレストラン

「きょうの猫村さん」第3巻を読んでいたら
猫村さんがお世話になっている家の息子が
入社試験に合格したので
奥さんが「お祝いにホテルのレストランで
食事をしましょう!」と言うシーンが出てくる。
ホテルのレストラン。
これはわざと古めかしい価値観で言わせているのか
それとも今っぽい感覚でなのか
作者の意図はどっちなのだろう……。
というのも
いまどきのホテルのレストランには
かなりいい線いっているところがある。
マンダリンオリエンタル東京の「シグネチャー」はそのひとつ。
トゥールーズ出身の若きシェフが采配をふるっていて
ランチもいいが
ディナーは食材といい調理方法といい
かなり「今っぽい」。
このあいだ、ご招待いただいて味わわせてもらう機会を得たが
まずカーブでのシャンパーニュからはじまった。
アミューズはポアレした大きなホタテを
小麦で作ったフィロではさんだもの。

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そのあと席を移してコースを。
オマールにチョコレートソースを合わせた前菜は
チョコレートの香ばしさとエビがよく合い美味なり。

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そういえばフランスでチョコレートを使う料理を作る
フレデリック・ボーも
エビとチョコレートを合わせるのが
お得意のようだったと思い出した。
ただワインのマッチングが難しいそうだが。
このときはアルザスのリースリング(ヒューゲル)を
ルカ・キャルトンにも3年いたソムリエのKさんが
合わせてくれた。
そのほかトーストしてスライスしたブリオッシュとともに
2種類の調理によるフォワグラ
真鯛のグリエ
軽く薫製した黒毛和牛など……。

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もちろんデザートもこのように
見応え、食べ応えのあるもの。

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お腹がいっぱいになったが
なんと翌朝目がさめて
「今日もいきたいナ」と思ったほど。
満足感にあふれたひと晩だったのだ。

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2008年4月 3日 (木)

キモチいいパーク&ライド

自転車は便利とかエコとか
そういう評価で語られることが多いが
なによりキモチがいい。
自動車をキモチがいい乗り物、とか言うことは
そんなに多くないかもしれないが
自転車はキモチがいい、といって
じつにしっくりくる。
自転車で横浜のみなとみらい地区を
港を見ながら走れる
そのためのレンタサイクルが「ハマチャリ」だ。
一日800円とデポジットを支払えば
みなとみらいとか
赤レンガ倉庫とか
いくつかあるステーションで借りる
あるいは返却が出来る。
その間はずっと乗っていられる。
自動車でやってきて
自転車に乗り換える
そんなことを「パーク&ライド」と呼ぶのだが
横浜の都心部では「ハマチャリ」という
システムがある。
それをいま発売中の「カーセンサーエッジ」で取材した。
自動車で横浜を観光目的で訪れるひととは
けっして無縁ではないと思ったからだ。

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実際に自転車を管理しているのはNPOなのだが
横浜市が遊休地を
自転車管理のための場所のため貸し出すなど
後押しをしている。
サラリーマンも駅前で借りて
このエリアを営業してまわることもあるとか
連休などは家族連れがおしよせて
あっというまに自転車がなくなってしまうとか
そんなことを聞くと
欧州でも推進しているパーク&ライドが
少しずつ根付いているようにも思う。
東京でも千代田区などでレンタルサイクルを行っている。
あとは車道をきちんと走れるような
インフラの整備と
自動車ドライバーのマナー向上。
ハードルはいくつかあるが
自転車のキモチよさはあらゆるところで体験できるので
応援したいものだ。

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この帝蚕倉庫跡にパークハイアット横浜が建つとか。そんなところも見学できる

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2008年4月 2日 (水)

ランチ1週間その103

先週のランチ報告です。
月曜日は蓮沼駅前の「インディアン」で
ラーメン

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そしてカレー半分の「半カレー」なるセット(1050円)。

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店内に入ると果物も使っている
独特のカレーのスパイスの香りが広がっている。
それに加えて魚や貝柱などで出汁をとった
ラーメンのスープの香りも。
スープを少し残して
これと交互に後から出てきたカレーを食べるのが流儀とか。
毎度食欲をそそられる店だ。
火曜日は汐留の「海南鶏飯」で
海南鶏飯(850円)。

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それに「福建麺」。

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海南鶏飯はともかく
シンガポールの人はみな大好きだという
長崎の皿うどんのような福建麺は
麺がかなりソフトで独特の食感。
皿うどんだと出汁がうまいのだが
こちらは中国料理でいう蝦醤と
酢を好みでつけるだけ。
鶏飯といいこちらといい
シンガポール料理ってあっさりしている。
水曜日は大岡山の「ベルナーシュ」で
シューファルシ。

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日本でいうところのロールキャベツだ。
しっかりした作りの
かくあるべしというロールキャベツ。
酸味のあるパンと合わせるとうまい。
木曜日は仕事の打ち合わせをかねて
西麻布の「ジョコンダ」で
ラグーのスパゲティ。

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ミートソースをこうやってからめたものは
ほかの国の料理であまり例を知らず
(肉みそ+そばなら中国料理にいくつかあるが)
パスタ料理ならではのおいしさ。
このお店、基本的にランチ時は
知り合いのためにしか開けないのだとか。
でも、その「知り合い」のひとが
けっこう来ていてそれなりに混んでいるのがおかしい。
メニューがないので
頼んだものを作ってくれる。
連れていってくれたIさんのおかげで
おいしいスパゲティが食べられた。
金曜日は青梅駅ちかくに取材に。
その途中でファミレス「夢庵」で
「豚のスタミナ丼」。

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意外にしっかりにんにく風味で
悪くない味付け。
青梅の界隈は探せばうまいものもあるだろうが
時間がなかったのが残念。

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2008年4月 1日 (火)

自宅まわり探検

クルマに乗っていて
昔と今とで大きく変わったもの、といえば
カーナビの有無だろう。
このあいだカーナビのないクルマで
「昔は地図みてどこでも行ったんだから」と
初めての場所に出掛けたら
迷いに迷って2時間近く約束に遅刻したのは
我ながらビックリした。
自分の感覚が鈍ったのか
それともやっぱりカーナビって圧倒的にすごいのか……。
で、いまは携帯電話のカーナビも進んでいる。
とくにauはすごいね。
知人のカメラマンのものでこのあいだ
車中で試したが
きちんとルートガイドをしてくれた。
で、いっぽう(昔の)携帯電話のような
ちょっと大きいけれど
ハンドヘルド型のナビゲーションシステムもある。
とりわけ登山家に愛用されているのがガーミン。
携帯に対する優位性は
SDカードの入れ替えで全世界対応になることと
データの多さと
画面の大きさなどいろいろ。
それを今週の週刊朝日の連載でとりあげた。

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とりあげたきっかけは
自分のクルマのためにガーミンの
小型カーナビを装着したら
意外といえるほど使い勝手がよかったため。
ハンドヘルド型のGPSも
これを片手に家の周囲を探索して
ちょっと離れた駅や商店街などの
ルートガイドを試したら
これまでよりずっと短いルートを発見できた。
その前も横浜で使ったのだが
ここは道が単純すぎて
使う意味がなかった(笑)。
基本は冒険家向きだから
機能はたくさん入っている。
それを使いこなせるひとはいるのか……。
世のすべての製品に対するギモンである。

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